近年、サステナブルツーリズムへの関心が高まる中、日本最北の大地で異例の光景が目撃された。なんと自走式スーツケース「サステナくん」が、誰にも引かれぬまま堂々と北海道横断を開始し、道中でエコ意識を啓発しているという。利用者不明の荷物が勝手に町を横切り、観光案内まで行う“新時代の旅ガイド”に現地がざわついている。
札幌市郊外の国営ヒツジ野原公園で初めて発見されたこのスーツケースは、高さ90cm、鮮やかな緑色ボディに『GO GREEN』のロゴ入り。市民によれば、突如風もない草原を単独疾走、時折立ちどまってはスピーカーから「ゴミは持ち帰ろう」「羊にパンをあげてはいけません」とアナウンスし続けていた。公園管理員の長谷川フィロメナ氏(43)は「最初は地元農高の手作りロボットかと。だが尋ねても“私はスーツケースです。責任ある観光を推進します”と自分で名乗ったので少々困惑しています」と語る。
実態調査に乗り出した持続可能観光学の第一人者・八雲プラタナス教授によると、現地では“サステナくん”が観光客のごみ袋や落とし物を吸い取り、自身の内部で発酵させコンポスト肥料へと変換、道端のタンポポに施肥しているという。「エコツーリズムの具現者どころか新時代の生態系クラフターです。わかりやすいビジュアルでゼロウェイストの精神を示しているが、なぜスーツケースなのか誰にも説明できないのが大変意義深い。」(八雲教授談)
各地を転々とするうち、「地元ガイド協会を名乗るカバンが現れた」という報告が後を絶たない。帯広では名刺を差し出し、「私はサステナブル観光特化型です」と自己紹介したスーツケースに観光客が次々案内され、猛烈な速度で自然解説をされたとの証言も。当の道民は冷静で、遠巻きに眺めながら「もうトラクターより速い」「話しかけるとエコ謎かけを出してくる」とやや持て余し気味だ。
SNS上では声も騒然。「また変なもの来た…でもごみなくなった!」「次の旅行でこのカバンに負けないようエコになるぞ」など、妙な友情や対抗心が広がっている。なお、スーツケースは現在もGPS非搭載で各地を移動中。夏までにはオホーツク海岸への“自走到達”が噂されており、海鳥たちの反応にも注目が集まる。今後、“責任ある観光”のあり方は、人でもAIでもなく、スーツケースに委ねられる時代が来るのかもしれない。



コメント
いや待って、なんでスーツケースが肥料作るの!?羊よりエコじゃん。次は空飛んでくれ。
我、今こそ理解した…観光を導くのは人にあらず、緑色の箱であった。なるほど。
これ絶対中にちっちゃいオジサン入ってるやつでしょ?違う?とりま次の修学旅行、うちの学校にも来て!
誰も言わないが、これはきっと国の新型監視カバン。ゴミ吸い込みはフェイクと見た。
説明できないのが意義深い言うてる教授もすごいけど、名刺渡すスーツケースの気合が一番ヤバい。日本の未来は明る…くはない。