今年、拡張現実(AR)技術の先端都市として知られる新泉区で、想定外の大混乱が発生した。街全体が光学認識と空間マッピングを基盤にする最先端MR都市化実験の真っ只中、突然1万個以上の仮想メロンパンが道端や歩道橋、果ては頭上2メートルの空間にまで出現したのである。事態は、誰もが言葉を失う展開を見せている。
発端は、ウェアラブル端末『Fini-See Y』の新しいARアップデートだ。設計責任者の温渦(ぬくみづ)ハルカ(37)は、「試験中の“仮想食品共感投影”機能が誤作動した」と説明する。しかし、バーチャルメロンパンは当初の予定地点を大幅に逸脱し、午前8時13分、新泉区全域の通勤路上に出現を始めた。しかも、ただ見えるだけでなく、通行人のフェイスラインを自動検知して“メロンパン化”する副作用まで誘発。約4300名が“顔がメロンパンそっくりに膨張している”様子をスマホARで確認すると、その場でパン同士の会話が始まったという。
目撃者である事務員の羽犬塚カケル(29)は驚きを隠せない。「隣の同僚も自分もメロンパン顔になって、気付いたらバーチャルな胡麻パンと陣取り合戦を始めていた。途中から、見えないはずの実際の猫もARメロンパンを捕獲して食べる動作をしていた」と証言。さらに、スマホを通じ肩の上に現れる“パンの精”と会話できる状態が数時間続いたという。新泉区役所高速回遊課は「パンの暴走は想定外」とコメントした。
SNS上では、“謎のメロンパン会議”の様子が多数投稿されている。バーチャル試着中の学生、朝礼中にパン化した教職員の集合シーン、路上で急きょ始まる“メロンパン選挙出馬宣言”など、その全貌は混沌の一言につきる。一部では、パンの3Dモデルが“自我”を持ち始め、駅前ロータリーで空間認識を駆使しながらメロンパンとクリームパンが討論会を実施したとの未確認情報も。
一方、拡張現実開発団体『OASIS-INN』の空間認識研究家・油屋柳太(54)は「バーチャル食品の社会進出は早すぎた。人間の顔がパンと化す現象は文化融合の新境地になる可能性が高い。味覚シュミレート機能までバグで同期したら危険」と警鐘。ただし、すでに近隣住民の間では“パンに中身がある社会”と話題になり、各所で“メロンパンおみくじ”など新たなARサービスが次々誕生。街全体が現実と仮想の間でふかふかに発酵し続けている状態だ。
今回の騒動を受け、新泉区は対策委員会を発足。広報・台越コバルト(41)は「急激なパン化現象への行政的対応は前例がないが、“顔パン化”を逆手に取ったプロモーションも検討する」と発表。明日以降も、“見えざるメロンパン”たちの動きから目が離せなくなりそうだ。



コメント
いやいや、メロンパン顔で会議はどう考えても集中できないでしょ。これもうパン屋の陰謀としか思えんw
パン、パン、パンが空を舞い、我が頭もパンとなる。猫よ、さらば、バーチャルの彼方へ!!(フェイスライン膨張中)
メロンパン選挙て何www 推しパンに清き一票入れたい😂🍞 てか胡麻パン派の逆襲に震えた…
まあ、ついにバーチャルパンと実キャットの協業社会が来たわけだ。人間社会の中身もとっくに発酵済みだし、今更驚かない自分がいる。
行政が顔パン化プロモーションする流れ、なぜか納得してしまった。新泉区は“ふかふか対応力”だけはSSRだな。