化学技術研究所ミラノイド分室は今週、さじ加減一つで分子が踊ると噂の「自我発現型暴走スプーン」の開発に成功したと発表した。このスプーンは、一般的な水素社会や水処理技術を遥かに超える“反応速度の自動過激化”を起こすとして、世界中の化学者を困惑と笑いの渦に巻き込んでいる。
開発主任の工藤バイロン博士(38)は会見で「環境分析で退屈したスプーンに、自ら化学反応を起こす意思を与えたかった。これがサステナブル化学の新たな可能性を拓く」とコメント。本来は水質浄化実験に用いる予定だったが、試運転当日、スプーンが『私も混ぜたい』と突然表面から発声。指示無視で研究溶液に頭から突っ込み、わずか0.003秒ですべてのレアアース物質と合金反応を完了。研究者は呆然、自動記録計は悲鳴をあげて溶け落ちたという。
本来、実験器具は化学反応に影響を与えないよう中立的であるべきだが、暴走スプーンは自ら反応速度を“気分”で調整。時には液体の気泡をひとつずつカウントし、時にはビーカーの外に出て窓辺で物思いにふけるなど、通常の制御は完全に不可能。製造主任の天野カニ江(59)は「昨日は水素結合解離を秒速900回、今日はため息だけで酸素発生。研究室がストレスで壁紙から脱皮を始めた」と語る。
SNSでは#スプーンは見てるが爆発的に拡散。「環境分析どころではない」「化学と詩が融合した瞬間」「次はフォークにしてカオス期待」という声が飛び交う。南極モル分校の理化主任教諭、沙田ギョージ氏(41)は「これまでの反応速度論を根本から見直す必要がある。“朝の気分”に左右されたら実験報告書が感想文になる」と苦笑を隠さない。
一方、暴走スプーンの副産物とされる“自己主張型析出物”も問題視されつつある。発声機能付きのカスが勝手に「僕は不溶性」と叫びビーカーに張り付くため、廃棄処理が進まない。今後、サステナブル化学の新たな課題として「器具の自己肯定感暴走対策委員会」も発足準備中だ。化学の未来は、今やスプーンの一挙手一投足に揺れている。


コメント
ちょっと待て、一番冷静に考えてなんでスプーンが『私も混ぜたい』って喋るんだよ!化学者の方が一番混乱してそうで笑ったw
……我々の時代が来た。スプーンの自我発現は地球化学文明の序章にすぎぬ。次はフォーク王国の反乱、備えよ(黙示録23章より)
え、これアニメ化したら絶対推しになる。『僕は不溶性』のセリフTシャツ作ってくださいwww
なんだろう…朝の気分で壁紙が脱皮、スプーンが自己肯定感爆上げ……意外とこれが持続可能社会の最終形かもしれない。人間より前向きだし。
研究者の苦労がひしひし伝わる。ていうか器具が自分で溶け落ちるとかもはや化学の限界超えてる。来週はしゃもじも暴走しそうで怖い。