産地直送のミカン箱の中から、量子コンピューティング史に残る大事件が発生した。大分県杵築市のベテラン農家・笹木満夫さん(67)のミカン畑で、皮をむくだけで量子乱数を無限に生み出すという謎の「量子ミカンの皮」が突如出現し、国内外の研究者やアジアのカラス界隈までが騒然となっている。
すべては、笹木さんが朝食前に何気なくミカンの皮をむいた瞬間に始まった。皮の断面に謎のナノフォトニクスパターンが波状に発生し、周辺の空間で微細なボソン化現象が観測された。皮を1センチずつむくたびに、テーブル上で“0100101”“1100010”といったランダムな数字列が空中に出現し始め、それを拾い集めた近所の少年・溝口快斗くん(9)が「集めすぎて算数ドリルが永遠に終わりません!」と叫ぶ騒ぎにまで発展した。
専門家の八神昭三教授(量子回路史学会・98)は緊急記者会見で「これは間違いなく“トップロジカルみかん演算”だ!日本農業史の量子アルゴリズム的奇跡!」と語った。さらに、この皮は量子ゲート特有の並列重ね合わせ作用を持ち、1枚むいたはずの皮が観測者の主観により最大512枚に分岐。同市内のスーパーでは、ミカン売り場の前で分身した主婦(39)らが物理的に重なって行列を作り、「どの私は本物?」と混乱しているという。
一方、ネット上では“量子ミカンでロト当選!”“皮を剥いて世界線を巡れ”などの声が続出。ビット小僧(仮名)さん(自称・量子暗号愛好家)は「この皮から生まれる乱数で、銀行のATMパスワードを毎秒変えたい」とコメントしている。量子センサー搭載のスマホアプリも続々登場し、一部の小学生は、量子ミカンで得たパワーをもとにランドセル量子暗号化を試みるも、ランドセル自体が突如消失する現象が相次いだ。
その後、量子回路管理庁は「無許可の量子乱数生成物の流通は、既存の世界計測単位を揺るがす」と警告を発令。しかし笹木さんは「皮は皮。昔から当たり前のようにむいてきました。それが今さら宇宙を巻き込む存在になるなんて困ります」と戸惑いを隠せない様子。科学界、農業界、そして普通の家庭の食卓までもが巻き込まれる“量子ミカン皮パニック”は、年末の炬燵シーズンへ向けて加速中だ。



コメント
いや、皮むきで時空バグるってどういう理屈www 俺も家でみかん剥くたびラスボス出てこられても困るんだが。
一応突っ込んでおくと、乱数生成は大切だけどみかんの皮に委ねるのは農業の新時代なのか、量子力学の敗北なのか判断に困りますね。
集めすぎドリル無限ループで草。ワイもその力あったら永遠に夏休みの宿題終わらんかったやろな。
これは…やっと人類が“多重主婦叢”の謎にたどりついたってことか…。全てはミカンが見ていた。俺もミカンに還るとしよう。
まあ、冷静に考えて、ミカンの皮が量子ゲートの役割を果たしてたのは気付くべきだった。これで毎年炬燵で時空がズレてた理由がわかったわ。