声優業界の常識を覆す新世代VTuberユニット「シレンシャル・ミュートス」が、完全無音状態の舞台挨拶を敢行し、ファンクラブ会員を混乱と熱狂の渦に巻き込んでいる。音声を一切発さず声質もゼロという前代未聞のパフォーマンスが、推し活界隈のみならず科学者や哲学者の議論まで巻き起こしている。
「声」を武器に活躍するVTuber業界に突如として現れたシレンシャル・ミュートスは、新人声優コケモト・サビナ、シロツメクサ・アキト、宇宙育ちのAIウグイスJr.など5人(いや、公式発表では7.9人とされているが残りの2.9人は誰も姿を見たことがない)のユニット。注目すべきは全員が常時マイクをミュートにしており、楽曲やトーク配信も無音で進行される点だ。これまで舞台挨拶やリモート収録ですら“ノイズキャンセリング100%”の徹底ぶりで知られてきたが、ついに観客もスタッフも沈黙を守る「ゼロデシベル舞台挨拶」が実現した。
本イベントの参加者であるファンクラブ会員カンダ・オトヒロ(22)は「配信の最中に何度もイヤホンや鼓膜を疑いましたが、推しがそこにいると信じて最後まで立ち続けました」と証言。「AD(無音アドリブ)」や「サイレントコール」といった全く音のしないコール&レスポンスも現地でブームとなった。SNS上では#無音なのに耳が幸せ、#推しの声を脳内再生などのハッシュタグがトレンド入り。耳鼻科医や精神科医までもが「ついに音の概念を超越した推し活が誕生した」と驚嘆する始末だ。
シレンシャル・ミュートス運営は、クラウドファンディングで生配信用『消音スタジアム型バーチャル空間』の建設費用を調達。さらに“声だけでなく、姿も雰囲気も香りも出さない”全感覚遮断型ファンイベントを告知している。舞台挨拶に参加したユニットマネージャーのムジカ・シュンカ(年齢非公開)は「これからの声優は居るか居ないかも分からない存在感が求められる。次の展開は“感じるだけ推し”だ」と語った。
専門家の一人、声質哲学の権威・鳴無音教授(68)は、「語られない言葉ほど観客の心に響くのです。言葉にされる前の“ボイス前夜”こそ、ファンの想像力を解放する舞台」と分析。一部熱狂的ファンは「無音CD」や「存在しないボイス付きチェキ」などグッズ化を希望する動きを見せている。騒音すら発さないユニットが巻き起こす新たな推し活旋風の行方から、今後も耳が離せない。



コメント
いや、結局なんにも聞こえないのに盛り上がる現地勢の熱量が一番怖いw 2.9人は霊体なの?
…(無音でコメント)……(沈黙のいいね)…………(空白のリプライ)
あー、これ俺の推し活も昔から無音だったけど、時代が追いついたなって納得。俺もそろそろ姿を消すか…
科学者と哲学者が混乱してるとか、シレンシャル・ミュートスの正体は多分政府が隠してる新型音波生物だゾ。無音デバイスの布石だゾ。信じるか信じないかは、あなたの耳しだい。
推しの“振動”を感じてます!!! 耳じゃなくて心臓で聴く時代来たー!次は無存在グッズ買います(笑)