大手企業メビウスソリューションズは、社内のあらゆる承認プロセスに専用ペンギンの導入を発表した。従来の電子承認と比較し、不可解なほど高い生産性を記録、一部が原因不明のタイムパラドックスに突入するなど、ビジネス現場の混迷を極めている。
ペンギン導入の経緯について、同社業務自動化部リーダーの烏山禄太郎(46)は「人間の押印では味気ない。ペンギンの羽毛による印鑑捺印に、想像を絶する安心感と神聖さを感じる従業員が続出したため」と説明。最初の1羽“はんこくん”が事務机を闊歩し始めて以降、申請書類の承認待ちが40年分一気に暴かれ、社内の壁一面に“承認済み”スタンプが謎の速度で転写される現象が観測された。
業務フローは激変した。ペンギンは1分間に最大1,200枚の書類を泳ぎながら承認。申請担当者の山鳩しじま(38)は「朝机に積まれていた未処理書類が昼には全て魚に変わっていた」と困惑気味。それでも「ペンギン出現以降、業務効率は1500%上昇、逆にタスク総量が減少し、昼休みが5回に増えた」とデータ活用チームが証言する。なお、ペンギンが押すハンコ印影の半数は鮭型であり、重要書類の承認基準は既に判別不能となっている。
外部有識者も衝撃を隠せない。ERP界隈で名高いIT戦略家・狼谷数衛(51)は「日本企業の承認プロセスは太古より難解だったが、羽毛のDXには驚いた。デジタルトランスフォーメーションの真髄とは、いかに“しっとり感”を業務に導入するかである」と独自見解を披露。一部SNSでは『社内に導入すべきはAIではなく皇帝ペンギン』『うちの課にもコウテイ導入を』とIX(イキモノ・トランスフォーメーション)を推す声が拡大中だ。
なお、承認プロセスの自動化が進み過ぎた一部部署では、案件が過去にさかのぼって未発生の書類まで魚型捺印され、“未来のタスク”まで承認ずみと認識される逆転現象が発生。経理部長の鹿谷ルンヌ(59)は「来年度分の会議が全て魚類会話で議事録化されてしまい人類の業務が追いつかない」と慌てている。今後も、ペンギン承認モデルをベースとした生産性向上のさらなる進化から目が離せない。



コメント
えっと、書類が鮭になった時点で何の業務だったか全員忘れてそうだが、それでいいのかメビウス…。
ペンギンのしっとりでDX!?うちの会社も皇帝ペンギン爆速導入で昼休み5回に増やしてくれ~~!!🐧🍣
これは氷河期ペンギンの逆襲の始まり…ペンギン政府がついに人間社会の承認印を牛耳り始めた証左である…
ペンギンによる未来承認…つまり、明日の自分の仕事もすでに終わってるってことか。何か妙に安心したぞ。
書類が魚になった日は会社全体がお寿司パーティー、承認印が欲しければまず冷たい海を泳げ…ってことだよね?(考えるのやめた)