世界有数のランニングイベントとして名高い「オルネシア大逆走マラソン」が、今年また新たな混乱と笑いを各地にもたらした。従来、42.195kmのコースはスタートからゴールへ向かうのが常識だが、今大会では全出場者が“フィニッシュラインから逆走してスタート地点を目指す”という、前代未聞の方式が採用された。
今大会の主催者、マラソン愛好家団体「ウゴクゾ連盟」代表のホリコシ・カナエ(34)は、「スタートの興奮をゴールの達成感でまるごと包み込む新感覚のランニング体験」と意気込んでいた。しかし、実際にはゴール地点で待ち構えていた応援団は選手たちの“走り始めのストレッチ”に盛大なる拍手を送り、コース脇に配置された応援ロボットたちも「お疲れさまでした!」と早々に完走を称えるという事態が続出。レース開始5分で号泣するランナー(老舗書道家・ヒマリ・ヨシノ、62)の姿が話題となった。
逆走という混乱は、参加者のランニングフォームにも異常な進化を促した。中間地点では、進行方向を見失った伴走者(兼・カスタネット奏者)が、一斉に後ろ歩きやムーンウォークで応戦。沿道の観客は突然現れる後頭部の数々に歓声を上げ、「ウォーミングアップが要なのは、もはや脳の回路だ」という新標語がSNSでトレンド入りした。公式計測員サワノ・ケイジ(48)は、「タイム計測を開始した瞬間にゴールテープを切る参加者も複数おり、記録ラッシュとは呼べない記録が乱立した」と困惑気味に語る。
事実、今大会の優勝者ミズサワ・フミヤ(27、IT関連)は、フィニッシュラインでうっかりパフェを食べ始めてしまい、沿道から「さすが逆走王!」との呼び声も。途中、檻から逃げ出したフルマラソン用ウサギ伴走者(通称“ラピッドーン”)と合流するランナー、カーブ手前で自らタイム計測器を抱きしめて泣き崩れる者など、カオスなドラマが随所で展開された。
専門家として招かれた運動生理学者のカジワラ・モトキ博士は、「人は本来ゴールへ向かう生き物だが、逆向きに進むことで自己の目的意識が逆流し、感情が渦を巻く。今後、ランナーの夢に何らかの回路バグが遺るかもしれない」と分析。また、「フィニッシュで始め、スタートで終わる生き方が新時代のトレンドだ」という声もSNSを席巻。マラソン界の“常識逆走”は、記録よりも記憶に残る1日となった。



コメント
タイム計測始めた瞬間ゴールテープ切るとか、もはや参加者全員天才では?計測員さんファイト!
走ったらゴールに戻る…人生だってたまに意味不明に逆走することあるし、これ超共感なんだが?ラピッドーン推し。
パフェ食って優勝するフミヤ…私も次から絶対スイーツ持って走るしかないwww #逆走王
つまり陰謀論的に言えば、ゴールに向かうという“支配構造”からの解放が始まったってこと。覚醒したマラソン民だけが知ってる本当のルール…
公式にムーンウォーク認定された大会、ここが21世紀の入口かも。なんか納得しちゃった。