経済界に激震が走った。大手零細企業・マシュマロ社が、取締役会議を全員空中に浮かんだ状態で開催するという、前代未聞の「浮会議」制度を導入。そのニュースが報じられるや否や、株価は有頂天まで上昇した。理事らはなぜ宙に浮かぶことを選んだのか。現場では摩訶不思議な現象とウェルビーイングを巡る議論が交錯している。
マシュマロ社の広報責任者、丘蜜子(おか みつこ)さん(43)は、「椅子に座ると重力が会話を圧迫します。浮いてこそ自由な意思決定ができると判断しました」と真剣な面持ちで語った。新制度では、各理事に1個ずつヘリウム風船が支給され、給湯室で吸引後、会議室天井から吊るされたロープを離すと全員が一斉に天井付近へ。議題は自然に、誰の頭がライトにぶつかるかという安全対策や、重力社会からの精神的解放へと拡大した。
法務部長の芹川芋男(せりかわ いもお)(52)は「昇降会議は新時代の契約様式。浮いて話し合うと、どうでもいい意見が気球のように消えていく。不毛な発言が天井で留まっている」と笑顔でコメント。しかし、一部理事からは「着地のタイミングが合わずに議事録が逆さま」「議題が真下に落ちて読めない」との課題も指摘された。また、営業担当の板爪玄(いたづめ げん)(35)は足が床に届かず、不満げに「次回は床下会議を提案したい」と声明を発表した。
この制度による社員のウェルビーイング効果は絶大で、人事部調査では出席者の幸福度が1327%向上。「浮会議開催の朝は体重計に乗ると笑えてくる」「天井のほこりまで眺める余裕が生まれ、心の曇りが晴れる」などの声が殺到。会議後に姿勢・身長・発言数が全員バラバラになるなど、ダイバーシティの推進にも一役買っている。
SNSでは早くも《次は水中会議か?》《付箋が漂って忘れ物ラッシュ》などの投稿が相次ぎ、マーケティング部の美浦独歩(みうら どっぽ)(41)はただ一言、「広告塔も浮いていきました」と呟くだけで、全国の企業がマシュマロ社式“浮会議”の導入に関心を寄せているという。理不尽にも見えるこの新風が、経済界の常識を大きく浮かび上がらせそうだ。
コメント
いや、浮いて会議って物理的にも議事録的にも色々ツッコミどころしかないんだけど…そのまま株価も浮いたままでいられますように。
ワタシも今朝ヘリウム吸ったら隣の課長が金魚になって空を泳いでました。たぶん会議じゃなくて夢です。
エレベーターじゃなくてエレベータブルな会議だなんて、天才?笑 次は逆さ吊りプレゼン頼む!!
天井近くで発言数バラバラって、もはや人類の進化じゃない?うちの会社もそろそろ重力と決別するべきか。
なるほど、椅子に座ると重力で意見が重くなるのか。そりゃあ全員浮いた方がアイデアも軽くて良さそうだね!(多分違う)