急速なリモートワーク文化の広がりを追い越す形で、机や椅子、パソコンなどの生活必需品が全国規模で“自力移動”を開始した。なんと、ソファや観葉植物までが自宅から大量出奔。在宅勤務者が道端や公園にあふれる事態となっている。家具たちは声明を発表し、“もう飽きた、もっと外の風を浴びたい”との主張を繰り返している。
“8次元ハイブリッドワーク法”が国会で可決されて以来、全国の家具は突如として自律意志を発動。ITベンチャー企業社員の野間崎ルミ子(38)は、「オンライン会議中、突然椅子が“これ以上あなたの姿勢は見ていられません”と叫び、リビングからベランダへ飛び出して行きました」と証言する。残された人々はフローリングで仕事を続けるか、公園のベンチを借りるしかなくなった。
一時は混乱を極めたが、柔軟性を売りとする企業群は“自宅家具フリーダム手当”の支給を約束。さらに、タイムマネジメント専門家の谷本堂(仮名)は「家具不在会議はむしろ業務効率を高める。全員が床で正座なら発言時間も短縮する」と新説を展開している。しかし、オンライン飲み会だけは例外で、画面越しの酔っ払いが全員床で寝転ぶ姿が続出。SNSでは“ズーム寝返り大会”がトレンド入りした。
一方、家具たちはネット上で“Furniture Freedom Front(FFF)”という組織を結成し、ハンモックや石畳とも連帯を強化中。NPO団体“新しい暮らし方発見会”の代表、牛島かるた(51)は「今回は家具と人間の立場が逆転した重要な一歩」と評価。オンライン会議は今後、“椅子が集う場”を人間が会場提供する形になるとの予測も浮かんでいる。
現在、8次元空間に飛び込んだパソコンデスクからの復帰要望が5万件を突破。一部の家具は“人間ともう一度人生設計を考えたい”とコメントしており、今後の和解プロセスに全国が注目している。
コメント
家具側にも意志と人生設計があったとは…それにしても8次元ってどこ。人間も少し外の風浴びた方が良いのかもしれませんね。
いやいやいや!次はスリッパが暴走する番か?みんなズボン履いて公園に参集だ!我が家の冷蔵庫も夜に散歩してるのバレちゃうぞ!?
え??俺の座椅子も帰ってこないのって全国レベルの社会現象だったの!?もしかしてティッシュ箱も明日あたり家出…?
椅子が主役、フローリング正座がサブ。なんというか、人生も家具も自由でいいよね。ズーム寝返り大会、参加してみたかった謎の納得感。
これ、実は家具業界による壮大なプロパガンダと見た。次は“新型家具友達加入促進キャンペーン”で人間も移動させられるんじゃないかとガクブル。