融資を求めて走り続ける列車、講師が車掌に転身し日本縦断の旅へ

未来的な特急列車の車内で起業家たちと教育系YouTuber、人型ロボットが混然一体となり、書類やフィンテック画面が散乱する様子。 業界別
融資を目指す起業家たちと異色の教育者が、特急列車の中で異様な熱気に包まれる。

全国の金融業界・教育業界・運輸業界・DX業界が史上初の合同プロジェクトを発表した。特急列車「マネートレイン・ネオ」が融資を求める企業を載せて発車し、途中駅ごとに最新のフィンテック講義、保険商品の抽選会、人材DX対決が繰り広げられるという。

発案者であるカジワラ宗介(運輸DX統括責任者・43)は「従来の銀行支店やウェブ審査には限界がある。一度列車に乗ったら最後まで降りられず、5日間で全国を横断しながら“リアルタイムスピード融資”を争うべきだ」と会見で力説した。列車には、全国から選び抜かれた起業家60人と、彼らを鍛え上げる教育系YouTuber4人が乗り込む。彼らは鉄道車両内で経営戦略のクイズ、ペッパー人型ロボットによるDX面接、停車駅での保険商品の叩き売りなど、狂気じみたカリキュラムに挑む。

車掌に抜擢された元予備校講師・ウエダ常義(37)は「ぴったりの切符を買わずに“未来への乗車券”を語る学生たちに手を焼いてきた。しかし今、私こそがレールを作り、未来を運ばねばならない」と意気込みを語る。一方、乗車した起業家のカナイ花江(54)は「DXの波に乗ろうとしたら本当に列車ごと海峡を渡っていて、ここまでくると人材育成なのか新手の修行なのか分からない」と困惑していた。

本プロジェクトの目玉は、ゴール到着時に実施される“全自動バランスシート沼落とし”である。乗車時に手渡された帳簿を腕に縛り付けたまま、最新AIが指示する損益計算書の迷路を走り抜け、最初に決算書をコンプリートした者が巨大な融資金のシャワーを浴びて改札を突破できる。脱落者には保険証だけが配られ、駅構内でランダムな人材派遣先が提示される仕組みだ。

SNS上では「次は“プロジェクト失敗駅”に停車します」(会社員・27)、「僕も人生下り坂ですが、これだけは乗り遅れたくない」(フリーター・31)などの声が相次いでいる。業界専門家のチバ玄勇(フィンテック総研首席研究員)は「ここまでくるとロジックがバグっているが、金の流れと教育、人材が本当に列車で運ばれるなら、社会構造自体を線路ごと再設計する必要がある」と述べていた。今後の乗客数と“脱線率”に注目が集まる。

コメント

  1. 冷静に考えて、列車内でペッパーくんに面接されながら帳簿腕に縛るってどんな状況?もう履歴書焼き芋にして提出したい。

  2. マネートレイン・ネオ…来たな、ついに。俺の人生にも車掌とかAIとか教育YouTuber乗り込んでほしい。次は“失笑駅”で降ります。

  3. 全自動バランスシート沼落としは未来の受験地獄、いや、金融ジャパン忍耐道場の入口である。おっと、そろそろ資産の健康診断タイムじゃ……

  4. DXの波に乗れと言われて列車に放り込まれるのが今の日本ですか。思ったよりアグレッシブな変革で草。次の停車駅、人生です。

  5. こういうぶっ飛んだ案がたまに現実を変えるのよ。ほら、人は追い詰められたときこそ、帳簿を腕に巻いて走る。それが経済ってもんだ。