急速な都市緑化を推進する国の戦略の一環として、首都エリア全域が“超巨大ブロッコリーの森”に丸ごと変貌を遂げるという前代未聞の都市計画が実施された。市民は爆発的な酸素供給と野菜アレルギーに怯え、専門家たちは「どうしてこうなった」と絶句している。
先月、都市緑化推進庁は既存の樹木や公園、コンクリートビルをすべて撤去し、代わりに高さ30メートル超・半径100メートルの遺伝子改造ブロッコリーを密林状に植え付ける計画を公式発表。官庁街、住宅地、路線バス、信号機を問わず、都市全域がみるみる緑色の房によって埋め尽くされた。通勤途中で出勤不能となった会社員(36)・稲葉ノリエ氏は「道が全部ブロッコリーのつぼみで塞がれて、どこまでが道路でどこまでが副菜なのか分からない。出社したつもりが気づいたら芯の中だった」と困惑を隠せない。
コンクリートジャングルならぬ“ブロッコリー・デルタ”となった首都では、深刻な社会インフラへの影響も発生。歩道橋や地下鉄の出入口が巨大房に包囲され出入り不可能に。信号機は全て緑一色に覆われ、交通整理ロボットさえも「進むべきか食べるべきか」と動揺して立ち尽くしている。都市生態学者の三宅オルテンシア教授は「植生密度が高すぎて空気中の酸素濃度が年中手術室レベル。紙が自発燃焼し始めるため、書類業務は手書きから彫刻刀による彫刻式記録に切り替わった」と指摘する。
SNSでは「見渡す限り野菜炒め」「市役所前でカリフラワー派と対立」「犬が突如ウサギ化」など、混乱と爆笑が渦巻く。緑道マニアを自称する大学生の鬼束笛人さん(22)は「朝起きたら部屋の窓ごと房に包まれて完全に緑化済みだった。ポジティブに考えれば一生分の鉄分が摂れる」と語った。首都圏女子サイクリング部は、毎朝ブロッコリーの幹をよじ登って通学に成功しているというが、個体によって味が“えぐくて泣ける”場合も多いと苦情が続出している。
都市計画担当の担当者、杉村ララ副長官は「雨が降ると市民全員で『湯通しごっこ』ができる。豊かなビオトープとしてアオムシと共生できる機会」と緑化の意義を強調する。しかし、都市公園連盟は「花粉の代わりにブロッコリー粒子が飛散し、住民の8割が常時サラダ思考になるのは尋常ではない」とコメント。今後は首都に続き、北海道一帯も“カリフラワー・グランドデザイン”へと移行する動きも見せており、さらなる野菜都市化が社会全体に波及しそうだ。
コメント
冷静に考えて、信号機が全部緑ってそれ交通事故不可避では?あと、紙が燃えるほど酸素濃いとか常識の斜め上すぎて笑う。
ブロッコリーの森は我が家!皆で朝礼に集まり、芯の奥でダンスを舞うのだ!サラダよ世界を制覇せよ!ウサギになった犬たちよ、我と共に跳ねよ!
道全部ブロッコリーて!出社できへんの副菜のせいとかもう意味わからんwww 今日の昼飯もブロ、夜もブロ。俺は幹を登る勇気はない!
たしかに雨の日にみんなで『湯通しごっこ』すれば、サラダ感が増すのは否定できない。なんかもう、そういう時代なんだな。
これは政府による隠されたアオムシ進化実験ですよ。気づいたらブロッコリーの芯の地下から第4の葉っぱが伸びてきますから要警戒です(震え声)