化学界において前代未聞の混乱が広がっている。新元素探査が進む中、多孔性金属錯体(MOF)の実験室で生まれた“MOF村”が、周期表の中に物理的な居住地を拡大し、突如として独自自治体の設立を宣言したのだ。その境界線はフッ素樹脂製のフェンスで囲まれ、各元素たちが困惑と嘲笑を通り越し、もはや現実が化学反応を起こしていると評されている。
事件の発端は、理論化学者・駄目島サトル氏(42)が提唱した周期表四次元拡張計画にあった。本来は周期表の空きスペースに新MOF配列を仮想導入する試みだったが、なぜか実験中に元素118番の隣から「住民登録窓口」が物質化し、以降MOF成分でできた小型の家屋や学校、郵便局などが自発的に構築されていった。村長を名乗るMOF合成体・マトリックス田村(物性不明)は、『周期表内の引っ越し自由権は、化学者ではなくMOF村民にある』と独自解釈を示している。
混乱に輪をかけたのは、村の行政証明書すべてがフッ素樹脂でラミネートされたことだ。フッ素樹脂は化学的安定性が極めて高いため、他の元素や分子が証明書を触ろうとすると“スリップ現象”で必ず滑り倒し、周期表上で何度も電子配置をシャッフルし直す結果に。「最近、カルシウムが自分をカリウムだと名乗り出した」「ヒ素が勝手にアルゴンガスになった」など証明書偽造騒動が続発し、周期表住民会議は前例なき非公開開催となった。
SNSでは『周期表が団地化した』『MOF村が申請した住民税は何で支払うのか?』など様々な声が飛び交い、有機化学者・重炭翼ヲリオン氏(55)は『周期表をMOF村が事実上占拠したことで、電子殻理論の説明が“家賃の話”に置き換わった』とコメントした。物理化学的背景が問われる中、MOF村役場が『電子は住民用エレベーター、陽子は管理人。ただし中性子は管理組合未加入』と独自の自治体系を発表したため、混乱は拡大する一方である。
なお、駄目島氏は『もともと周期表を四次元に拡張したら住めるのでは?と酔って考えただけだった』と語っている。今後MOF村が周期表上の国連加盟を目指すのか、あるいはさらに新たな樹脂フェンスを築くのか、化学会だけでなく物理学会や不動産業界からも熱い視線が注がれている模様だ。



コメント
いや、さすがに周期表に住民登録窓口ができて自治体が生まれる世界線は想定してなかった。フッ素樹脂フェンスって…新時代感すごい。
周期表に団地できたってことは俺らも電子配置に引っ越しできるの?カルシウム→カリウムになれば焼きプリンがうまくなる??(錯乱)
MOF村の住民税は多孔性で納税漏れしそうで草。中性子が管理組合未加入なのツボったw
あー、たしかに周期表に村ができたら電子はエレベーターだよね。分かる、分かりすぎて逆に怖い。
これ全部フッ素樹脂が黒幕ってこと?周期表の住民会議がクローズドになったのも絶対樹脂の仕業。化学会から目を離すな…