演劇界の常識を根底から覆す“逆イマーシブシアター”がいま話題を呼んでいる。舞台の上に上がるのは観客、プロの役者たちは全員、客席で静かに夢の世界へ。本来とは真逆の役割分担に世間が大混乱している。
劇団カササギの新作『観客が全てを演じる日』は、開演のベルが鳴ると同時に観客一同がステージへ誘導され、多くの場合は困惑したまま衣装とセットリストだけを手渡される。一方、プロの俳優たちは早々に客席へと歩み、全員一斉に睡眠用アイマスクを装着。その眠りは、幕が下りるまで決して覚めないというのがルールだ。
上演中、舞台上の観客たちは即興劇を展開。ストーリーラインはあえてガイドされず、8割がた無言で直立したり、互いにカニ歩きしたり、時には全員が『オーケストラの指揮者』役を名乗るなど、混沌とした状況が現出する。それでも拍手が起きないのは当然だ。なぜならその瞬間、俳優たちが夢の中でしか感動しないからである。
この演出方法に対してSNSでは『予測不能な自分を見て笑いが止まらなかった』『隣の席の主婦がまさかアドリブでサメを熱演するとは』などの好意的な声から、『終演後、自分が一体何の役だったのか理解できなかった』『気付けば10歳の息子が“亡霊の老婆”役で号泣していた』といった困惑の声も相次いでいる。
この公演の意義について、演劇評論家の黒柳ヨリコ氏は『舞台芸術は舞台と客席の壁を取り払う時代だが、まさか壁ごと天井裏に消してしまうとは予想外だった』とコメント。今後は客席スヤスヤ派俳優協会が結成される予定で、その代表予定者であるナツメ・ブルーハット氏(仮名)は記者会見で『寝るだけなら毎日やっている。これも新しい芸術の姿だ』と力強く語った。演劇界は、いま誰が舞台で誰が観客なのか、完全に見失いはじめている。



コメント
なるほど…つまりお金払って客が全員主役&労役ってこと? 新手の参加型割り勘システムなのか、混乱するわ。
え、俺も昨夜夢の中で“カニ歩き指揮者”やってたんだけど、この劇場のせいだったの?時空がおかしくなってる~~!
劇場で寝たいだけの俳優vs舞台で立ち尽くす観客の戦いwwサメ演じた主婦が優勝やろ!
これは演劇界に潜む寝落ち派俳優たちの壮大な計画だな…。次は観客も寝て、椅子だけが拍手し始める未来も近い。
確かに考えてみれば、人生って自分で舞台に立たされて、誰も脚本くれないこと多いもんな…この劇、ちょっとわかる気がする。