最近、神奈川県某市を中心に発生した謎の言語ブームが市民生活を揺るがせている。「アーイ語」と呼ばれるこの言語は、母音のみで会話するという前代未聞の言語で、発音はすべて大声の母音連呼。専門家や警察、さらには音声認識AIまで大混乱の渦に巻き込まれている。
事の発端は、言語音響学者・鹿角八郎(39)がSNSに投稿した「全ての単語を母音だけで表すことで世界の壁を打ち破ろう」という提唱からだった。彼の自作動画では、「アイウエオ」のみを3分間絶叫し続ける姿が映され、多くの若者がこれを模倣。やがて静かな市街地の各所で突然「あー!いー!うー!えー!おー!」と集団で叫ぶ謎のグループが目撃され始めた。
市内では、この『アーイ語』現象がコミュニケーションの主流になりつつある。公園のベンチで「あー!」「いー!」と交互に咆哮し合う高齢者たちや、駅の改札で「おー!」と絶叫する通勤者の姿が日常風景となった。商店街の八百屋はアーイ語対応ボードを設置し、『あー』がキャベツ、『うー』が大根と独自解釈。客と店主が母音だけで価格交渉を繰り広げ、端から見ても全く意味不明の状況だ。
音声認識AIも突然の母音洪水に困惑。市が運営する問い合わせホットラインでは自動音声がすべて『エ、エエエ、エエ?』と母音のみで応答し、文字起こしシステムは全て『あああああ』『いいいいい』とだけ出力。これが行政文書にも反映され、今月、市役所から発行された納税通知書が全面『ううううううう!』とだけ記載されて市民の困惑を呼んでいる。
市の騒音課に勤務する溝端兼一(54)は「もはや何を言っているのか分からないが、とにかくうるさくて不気味」と嘆く。騒音計は通常の10倍以上を記録し、『静かな叫び』と呼ばれる音圧の低い母音コーラス(通称:サイレント・スクリーム)も朝夕に発生しており、もはや市民全体が日常的に叫んでいる状態だ。しかしSNSでは『アーイ語』に賛同する若者が急増。「論理や文法から解放された気持ちが新しい」「英語や中国語よりも万能」といった肯定的な声も多く、言語界隈で一大ムーブメントとなっている。
言語学者の二階堂ヱリカ(28)は「文法的に完全に破綻しているが、その混沌こそ言語の未来の可能性」と指摘。市議会も『全市アーイ語運用条例案』の提出を検討しているとの噂まで流れる。専門家たちは「もしアーイ語が世界に拡散すれば、他言語との境界は消え去り、すべての議論が壮大な叫び合いになるだろう」と警鐘を鳴らす一方、『サイレント・スクリーム』の美的価値に着目した新興詩人たちも現れ、母音のみの朗読会が毎夜どこかで開催されているという。


コメント
え、母音だけで市役所業務執行できる世界…つよすぎない?行政文書全部『うううううう!』とか、誤配達頻発しそうな未来しか見えん。
アー!イー!ウー!エー!オー!!!(今日も通学路で叫んできたぜ!母音で心が通じ合うって最高だよね!!!)
母音だけで全てが繋がり、やがて我々は超次元アーイ存在になるのだ。あーーー(以下、無限ループ)
なんか納税通知が『ううううううう!』で来るの、妙に説得力あって笑っちゃった…確かに気持ち伝わる感ある。
八百屋で『あー!』言うだけでキャベツ買えるとか便利だけど、間違えて『えー!』言うとエリンギ出てきそうで怖い。