財政赤字を消すため“巨大風船”配布、インフレ率も浮上へ――新政策に国民困惑

市役所前で巨大なカラフル風船を持った人々が混乱しながら集まっている様子。 財政政策
政策初日、役場では風船を受け取る市民たちで大混乱となった。

政府は本日、財政赤字解消とインフレ率改善を同時に目指す大胆な政策「国民総風船配布作戦」を開始した。これにより全国民に直径1.5メートルの巨大風船が配布され、膨らませるごとに経済指標が目に見えて跳ね上がる仕組みが導入された。関係者によれば“風船経済学”による予算規律確保は世界初の試みであり、その理屈も理論的に説明されたが会場の理解度は0%だった模様だ。

財務省の作山嘉伸大臣は会見で「政府の負債総額は膨らみ続けているが、国民が風船を膨らませれば膨らませるほど、それを相殺できる」と発表。実際に大臣自ら真剣な表情で風船を膨らませる実演をするも、途中で割れて大爆音が響き、報道陣が一時騒然となった。作山大臣は「これが破裂型赤字削減策の神髄」と力説しつつも、鼻息が荒くなっただけに終わった。

同省によれば、各家庭に配布された風船の総量は国の歳入とほぼ等しい強引な算定がされており、月末ごとに膨らませた面積をSNSで報告する義務が生じた。未報告者には“風船税”として合成ヘリウムを強制購入させる制度も併せて導入。これにより負債の物理的圧縮効果、ならびに可視的なインフレ率向上が同時に狙えるという。

政策導入初日、各地の役場は風船をもち帰った市民たちで大混乱。主婦(42)の速水菜摘さんは「幼稚園児が膨らませたら飛んで行方不明になった。歳入も息子も戻ってこない」と困惑。高校教師(55)の柴田慎吾さんは「インフレ率って空気の量で決まるものなんですか? 問題は風船じゃなくて私の給料ですよ」と眉をひそめる。

専門家も軒並み首をかしげる。国立財政未来研究院の一村鳴人主任研究員は「理論的には十分バグってるが、実体経済に即した新手のマネタリズムには違いない。風船バブルの後に何がはじけるかに注目したい」と慎重なコメントを寄せた。一方SNS上では『風船投資詐欺注意』『家計がますます宙に浮いた』『ミニラグビーボールと交換希望』など多様な声が噴出。政策自体は浮き足立ったまま、経済の安全着地はしばらく見通せそうにない。

コメント

  1. あの…?これって物理現象で財政が良くなるなら、毎日シャボン玉でも飛ばしてた方が効率いいのでは。息切れ政策すぎる。

  2. 風船こそが世界の真理。我が家の猫がついに経済担当大臣に昇進する日も近い。インフレと共に空へ羽ばたけ!ピューーーン

  3. これで次のオリンピックは“膨らまし競技”が正式種目ですね!? 金メダル、息切れ王、国の未来明るすぎw

  4. なぜか納得…子供の頃、風船たくさん持つと偉くなった気がしたし、もしかしたら政府の人もその延長線上にいるだけなのかもしれない…

  5. SNSで風船面積報告って…どうせまた一部の人が自作エアポンプでカンニングして祭りになる未来しか見えん。風船税て何やねんw