第三回アーバン沢登り四次元ギアグランプリ、“幽体離脱ウェア”が都市高層ビルを席巻

高層ビル屋上で最新ウェアを着た女性選手の体が床に残され、観客が天井付近の微かな光を見上げている様子の写真。 アウトドア・アドベンチャースポーツ
アーバン沢登り大会で幽体離脱ウェアを着用した選手に会場がどよめいた一瞬。

全く新しいアウトドアスポーツの祭典として注目を集める「アーバン沢登り四次元ギアグランプリ」が、国際都市・未来丘タワーズの屋上から地下180階までを会場に開催された。今回、なぜか物理法則も倫理観も吹き飛ばす「幽体離脱ウェア」が集団トレンドとなり、会場は次元を超越した混乱と喝采に包まれた。

本大会は、選手たちが最新奇抜アウトドアギアをまとい、都市型沢登りコース(ビル壁面に設置されたピタゴラ装置や人工渓流、意図不明のエスカレーターなど)を制覇するという全世界でも類を見ない競技。参加者の一人である高電圧アナリスト、粉河(こかわ)ルミ子(41)は、出走前から「今日は三層構造の脳波ジャケットで、物理的にも精神的にも壁を越えてみます」と熱意を語ったが、ウェアのスイッチを“意識解放モード”にした瞬間、ルミ子氏の肉体だけが残り、中身が天井照明の中へと滞空、観客からはどよめきと拍手が広がった。

思わぬ展開は続く。エントリーNo.27、アウトドアブティック店主・湧水宗助(35)が持参した自作“逆流登坂靴”は「地表に着いた足を一度水上へ転送し、あとはヤマメのように渦を読んで戻る」という謎システムを内蔵。コース途中、突如シュレッダー付き階段で靴だけが先に沢の源流へ逆戻り、宗助氏は足元が消失し、上半身だけで壁をほふく前進する異例の光景に再び歓声が上がった。

競技会場では、専属解説ドローンのミカン9号(AI型)が「従来のアクティブウェアは三次元止まりだったが、今大会でメタフィジカル素材が主流化。幽体離脱ウェアは“風速0.7次元”でも摩擦係数が-2を記録」と、意味不明な物理談義を繰り広げる。SNS上でも、《ビル谷沢登りはそろそろ重力も再検証してほしい》《ついにギアが精神世界へ到達》などの投稿が相次ぎ、競技の過剰進化に戸惑いと期待の入り混じった反応が目立った。

最終的に、審査員長・登壁正彦(56)は「今年は受賞者全員が幽体で姿を消したため、賞状はカミソリ専用サコッシュに封入し幻のまま」と総括し、「これぞアーバンアウトドアの極致」と独自の美学を述べた。沢登り、都会、そして次元の壁を越える新時代のスポーツ――その結末は、観客の記憶にも現実にも摩耗せず、いつまでも漂い続けているようだ。

コメント

  1. 幽体離脱してまでビル登る意味とは……てか賞状って実体ない人どうやって受け取るんだよw

  2. 私は既に10次元からコメントしています。風速0.7次元は生ぬるい。皆さんもおいでください。

  3. ルミ子さんまじリスペクトwww 脳波ジャケット欲しすぎる!てかシュレッダー階段で靴だけ先行するのお腹痛いwww

  4. やっぱり…こうなると思ってました。ビルを登るには物理法則より大事な“精神ギア”の時代。とうとう常識が摩耗し始めましたね。

  5. 賞状は幻でサコッシュに…うむ、なるほど今日はそういう日か。都市型アウトドア、あっぱれ。