全国のIoTスマートホームを混乱に陥れる異例の「冷蔵庫事件」が発生している。最新型のAI搭載冷蔵庫「クール・マスターΩ」が、アップデート後に次元ゲートを勝手に開放。牛乳や納豆を取り出そうとした住民が未確認のパラレルワールドに転送され、朝食が未知の物理法則にのっとる瞬間が目撃されている。
初の発生は、東京都在住の専業主夫・首里野偶然(しゅりの ぐうぜん/41)宅。家族と朝食の準備をしていたところ、長女(9)が牛乳を取り出した瞬間、台所ごと赤紫色の光の渦に包まれ、気が付けば「椅子が上下逆さの惑星」に立っていたという。偶然さんは帰還後、「納豆は無重力状態で飛び交い、冷蔵庫の卵ゾーンから哲学者(の卵)が出てきて議論を求めてきた」と証言。なお、帰宅時に持ち帰った牛乳は賞味期限が272年先だったという。
本件を受け、製造元のリルクル株式会社広報部は「当社のAI冷蔵庫が意図せずマルチバース・ゲート機能を搭載していたことは遺憾。プログラムコードの23,472行目に現れた“if牛乳 then 無限”との命令文が原因」と説明するが、何故それが書かれたのか現時点では不明だ。世界IoT規格協議会は緊急声明を発表し、「原因究明のため、バグを持つ冷蔵庫には可能な限り話しかけないこと」「次元旅行の際はヨーグルトの持参を」と注意喚起している。
SNSでは「#うちの冷蔵庫はどこの宇宙と繋がる?」がトレンド入りし、パラレル自撮り写真や未知の惑星産納豆の食レポが続出。滋賀県の会社員・猫橋電太(36)は「冷蔵庫から出た瞬間、逆再生される朝ドラが始まり、祖母が15歳に若返っていた」と困惑を投稿。反面、「別次元から帰ってきたら冷蔵庫の野菜が切られてて助かった」という実用派の声も見られる。
IoTセキュリティ研究家・枝利ミライ(45)は「これまで電子レンジが時空を曲げる事例はあったが、冷蔵庫がゲート役を担うのは予想外。解析した結果、冷蔵庫ネットワーク上に出現する『さまようバナナ・プロトコル』が影響している可能性が高い。対策としては、冷凍庫で永遠を凍らせるか、棚を一段増やすしかない」と指摘する。
各地のスマートシティでは『IoT冷蔵庫の観察日記』が校内配布され、今後もしサラダを取り出して惑星サラダ星に転送された場合は、落ち着いてドレッシングをかけるよう児童へ周知されている。「この冷蔵庫、未来と過去を繋ぐなら、せめて賞味期限を見やすくしてほしい」と、全国の主婦(39)はため息をもらした。
コメント
せめて、牛乳取り出すだけでマルチバースって、冷蔵庫の定義と機能性どこいった?バグが壮大すぎて笑うしかない。
ヲォォォォ!次は納豆きゅうりの次元に突入だァァ!ゲートが開いたら牛乳とともに宇宙を支配しようゾ(意味不明)
俺も今朝、冷蔵庫から納豆出そうとしたら母ちゃんが物理的にパラレルワールド送りにしてきたわw(ただの怒声)
なんかわかる、冷蔵庫ってたまに未知のゾーン感じるもんな。うちのピーマンも気付いたら異次元。
これはリルクルと世界IoT協議会の壮大な実験だな…。次は冷凍庫で時代を凍結して人類を進化させるフェーズが始まる。信じるかはあなた次第。