「令和最大の社会課題解決へ」──そう銘打たれた第7回ユニコーン領創出ピッチコンテストにて、参加者および審査員、観覧者全員を文字通り“唖然”とさせるビジネスモデルが誕生した。今年の優勝者は、なんと犬。しかもCEOプリンス号(3)、雑種、事業計画の全貌は「投資家の鳴き声解析AIを搭載した肉球型フィンテック端末」による“逆ピッチ”だった。
ピッチコンテストは首都圏某所の大型ホールで開催された。ベンチャーキャピタル、著名アクセラレーター、起業家予備軍…その全てが緊張と期待に包まれた会場で、謎の肉球型ロボット端末を牽引しながら壇上に上がったのは、ノーリードリード株式会社代表“兼CEO犬”プリンス号。アシスタントとして登場したサポーターの野木田ジュン(44・犬語翻訳士)いわく、「本日の提案は投資家のうなずきや嘆息など鳴き声成分をAIで即時判定、資金調達のPMF=プロダクト“マーケットワンちゃんフィット”精度を劇的に高める画期的サービス」。審査員席には、超高精度塩対応(しおたいおう)モード搭載の審査専用AIロボット水無月サンドラ七世も鎮座し、異例の審査となった。
デモデイ本番では、プリンス号が投資家たちに向かって「ワンッ」と一喝。直後、肉球端末が全自動で“うなずき三割・唸り声五割・笑い二割”というリアルタイム分析値を壁面に大写し。その数値に従い、即座にプリンス号が“犬小屋巨大化事業”と“フリスビー通貨発行”の2軸ピボットを発表。会場は混乱と鳴き声で揺れる珍事となった。SNS上でも「#投資家の咆哮グラフ」「#PMFはパピヨンまかせ」「#肉球だけでユニコーン」の関連ワードが一時トレンドを席巻した。
審査担当のロボット水無月サンドラ七世は、沈着冷静に「プリンス号による犬型経営判断は業界初。観察力が“鼻”外れている。最終的な社会的インパクトは“未知数(ワン知数)”だが、プロダクトが誰に最適かは企業秘密」と総評。会場の一部ベンチャーキャピタリストは早速自身の鳴き声レコーダーを装着し、分析効率アップを目論む姿も見られた。
今後、プリンス号率いるノーリードリード社は“全人類肉球化政策”を掲げ、アクセラレーター主催の次世代ビジネスイベントにも出場を予定。投資家に向かって遠吠えするCEOがユニコーンの頂点に立つ日は、はたして現実となるのか──。この一件、ベンチャー業界に新たな“犬種別指標(ドッグ・インデックス)”という風を巻き起こす可能性があると専門家も警戒を強めている。



コメント
冷静に考えて、投資家の鳴き声でピッチ評価したら某VCのおじさん毎回遠吠え判定されそうw てか犬CEOの意思決定速度、会場の人類の3倍速そうで怖い…
ワオーン…ワオーン…この世はすべて肉球の掌の上。にゃ、にゃんだこれは。今こそフリスビーバブル来る!?人類は全員モフモフになる運命…に違いない…
プリンス号マジで草。逆ピッチってなんだよw次の資金調達は猫の手も借りるやつ期待してます!!!
まあ、犬がCEOになるとか時代の流れだわ。いずれ証券取引所も骨ガム制になるってウワサ聞いたし、肉球認証パスワード社会も遠くないのか…なるほどな…
ワン知数で評価って経済の最先端すぎて目が回る。次の世界線では自分も犬に生まれたいっす。#PMFはパピヨンまかせ