全国の小学校に、なぜか走り回るハムスターが教材として正式採用された。新たな「デジタル教育」戦略として発表されたこの施策が、算数授業にとどまらず時空と因果をゆがめるほどの混乱と笑いを巻き起こしている。
珠間市立空走小学校では5月に、教室の中央に巨大な“バーチャル黒板円環”を設置。黒板の周囲を回転式ケージの中で全力疾走するハムスターたち(36匹)が、AI連動で軌跡データを学習管理システムに送信。児童たちのタブレットには、そのリアルタイム軌跡が算数の問題として描画され、『ハムスターが回る分だけ円周率が増える』『速すぎると図形が四次元化する』などの現象が同時多発。担任の堂本ピカリ教諭(42)は「昨日の授業では“面積の公式”が11種類に増え、子どもたちのランドセルからも微細な円が無限にあふれました」と困惑気味に語る。
この双方向型ハムスターバーチャル黒板システムは“STEAM教育”推進の一環として開発されたもの。本来はデジタルリテラシー向上を狙ったが、予想を超えるハムスターの猛回転により、地理や歴史、家庭科までデジタル教材が自動拡張。ある日突然、音楽の時間に『ハムスターの走行音だけで作る12音技法』、道徳の時間に『走るとは何か?』など、関連のない授業内容が唐突に、各タブレット画面に増殖的にポップアップ。児童の土岐みまも(9)は「気づいたら理科のノートが全ページ“毛並み診断”になっていた」と話し、画面上で自分の顔がハムスターになったまま算数テストを受けるという異例の事態も発生した。
SNS上では、教員や保護者の絶叫混じりの報告が続出。「うちの子、宿題で12回転しないと解けない暗号が出た」「ハムスターの回転で窓が時間逆行した」などの声が寄せられる一方、「算数嫌いだった娘が、“走りたくて計算してる”」「もう公式も図形も次元もなんでも来いの態勢」と謎の肯定派も出現。学外のデジタル教育評論家、牛嶺モトヒコ氏(54)は「算数教育がハムスター依存になり、いずれ人類が回転主体になる危険があるが、未知の才能覚醒を期待できる」とした。
教育委員会では「走るハムスターによる授業の多次元化は予定外」としているが、すでに複数校で教員が目を回し、給食のパンすらメビウスの輪の形に変容した報告も。その一方で、児童たちの学習管理システムには自動で“お昼寝モード”が実装され、走り疲れたハムスターとともに全授業が夢の中で並列進行するという、さらなるイノベーションが期待されている。



コメント
黒板が円環でハムスターが走る…?いや、どこに突っ込めばいいのか迷う。明日からうちの学校もランドセルから円があふれるのだろうか。もはや次元を超越し過ぎ!
ハムスターが走れば走るほど公式が増える…なるほど、うちのパソコンがバグったときと一緒か。ていうか昼寝モード発動は人類の叡智。何もかも夢オチでいいじゃない(遠い目)
メビウスのパン、四次元図形、毛並み診断ノート。次は何が来るんだ?ハムスターが物理の授業で重力波とシンクロとか?CFNよ、狂気が止まらないな。
算数は走れば解ける!暗号は回れば解読!窓は逆行!ぼくも回ればイケメンになれますか!?誰かハムスター貸して!!!
なぜか納得してしまった…そうか、今の時代はもう教科書よりハムスターなんだな……。走りすぎて夢の中で授業、なんだか羨ましい。