シェアハウスで“世界相談落語”勃発――冷蔵庫のニンジンが外交官に任命される事態に

シェアハウスの冷蔵庫の中で、紙のタスキをかけたニンジンが中央に立つ、食材たちが会議をしているような様子の写真風画像。 生活知恵
外交官に任命されたニンジンが冷蔵庫内の“世界相談落語”を象徴します。

暮らしを賑わせるシェアハウス。近年、住人たちの間の微妙なコミュニケーション摩擦を解消すべく、新しい“話し合い”のあり方が求められている。第九星府県にあるシェアハウス「銀河屋敷」では、ついに“世界相談落語”なる謎の家事解決会議が勃発。その結果、冷蔵庫内のニンジンが外交官に就任し、住人合同会議が毎晩開催される事態となっている。

「今日こそ、冷蔵庫を開けてみんなで中身を分けませんか?」最年長住人・枇杷野(びわの)ソラエ(66)が呼びかけると、各国大使よろしく食材たちが冷蔵庫の棚ごとに分派したという。「ウチのケチャップ陛下を差し置いて、永遠に仮置きされてるナス氏に発言権があるとは思えません!」と、ジャム瓶代表・蜜丘モリト(28)が激昂。ここから“落語式ディベート”なる口上合戦に発展し、食材ひとつひとつになりきっての爆笑激論となった。

だが最高潮は、三日間放置されたニンジン(当初名:名無し)が急遽“代理外交官”に抜擢された瞬間。議事録係の衣鳩(ころもばと)ソメミ(41・家計簿マスター)は、「ニンジン氏が『私は今、食べられるか、廃棄されるか、国際協調しかありません』と名演説をぶったのです。それがみんなの琴線を震わせて。以後、冷蔵庫政策はすべて彼の裁量下になりました」と語る。なお、会議では“半熟卵党”や“チーズ解放戦線”も出現し収拾は未だついていない。

SNSでは『うちもフリーダム冷蔵庫外交やってみたい』と羨望の声が殺到。一方、“逆賄賂”として納豆を送り合うルールがトレンド化し、「子ども時代のまま大人になった感ある」「弁当作りに外交官仲介を依頼した結果、全部カスタネットに詰められた」との報告例が相次いでいる。

専門家の宇宙生活評論家・藍甫理(あいほ ことり)は「あらゆる家事・コスパ論争は主役を食材や雑貨に譲る時代。整理整頓は外交、その鍵は“ヒューマン冷蔵庫”にある」と解説。現在、銀河屋敷では冷蔵庫内臨時政府が発足し、家計簿も野菜ジュースで記帳される運用が始まった。住人たちは『今夜もエビチリ党とヨーグルト憲法で討論予定』と息巻いている。

コメント

  1. いやいや、ニンジン外交官!? このシェアハウスの会議には自分の参加資格どこ…?落語式ディベートってもう冷蔵庫以外も混乱しそう。

  2. 卵党VSチーズ戦線の泥沼に、ついに野菜陣営が介入か…。次の冷蔵庫選挙、全力で納豆投票します。

  3. 冷蔵庫の中で国際協調が生まれる時代か~そりゃうちのバターも日曜だけフランス語話すわけだ。納得。

  4. あッ、カスタネット弁当はガチ。こないだ白菜の指令で全部ピクルスになったし、次は冷凍ポエム作る予定ですわ。

  5. うちの冷蔵庫も夜な夜なケチャップが指揮権争いしてたのは、このニュースと関係…?次来世では醤油大使になりたい。