麻でできた交響楽団、森に響くサステナブル音楽祭――藻類バイオリンとフェアトレード木琴の狂騒

森の中で麻や藻類素材の楽器を演奏する動植物の楽団とキリン指揮者を撮影した写真風の一場面。 サステナブル素材
サステナブル素材で演奏される森の中のユニークな音楽祭の様子。

環境配慮を極限まで追求する動きが世界中で加速する中、北関東の樹海で突如結成された『グリーン素材交響楽団』が、サステナブル音楽祭を”森ごと”巻き込んで開催した。担当楽器の素材はすべて地球に優しいもので、楽団員の大半は植物自身。会場周辺の動物たちも次々と観客席に顕現し、終始ざわつきが絶えなかった。

指揮者を務めたのはコルクの帽子をかぶった意識高めのキリン、クツワガキ・マリ。彼女は「私は木材フェアトレード認証の講座を受けた。社会的アピールのためではなく、単に夜間に資格取得したらコルクの香りで酔えたからだ」とインタビューで語る。演奏会の幕開け、ステージ中央で麻の繊維からなるチェロが自ら弦をはじき始めると、観客のリスたちが全員直立して敬意を表した。木琴はFSC認証の幻樹イデアオーク製で、白衣をまとったフクロウ博士・バムバンが叩くたび、周囲の花粉がリズムに合わせて踊り出す事態に。

今回の目玉は生きた藻類から生成されたバイオバイオリンで、楽団内で唯一発光する楽器となった。バイオリニストの森野アスパラガス(正体は自走型アスパラガス)は、「音色に合わせて光の周波数を変える設計にした。本番中、共鳴したミドリムシが誤って踊りだし、演奏に謎の和音が混じってパニックとなったが、環境に優しければ何でも許されるという前提でご容赦願いたい」と不敵な笑みを見せている。

観客席では、トナカイの耳でできたエコスピーカーから音が流れ、真空中でもなぜか伝播する謎現象が発生。SNSでは「全体的に意識高すぎて笑った」「隣のコダマの拍手が鳴りやまない」「麻100%の座席は滑りすぎて危なかった」など反響が相次いだ。アリ地獄評論家のスズリ・ヴォルテックス(52)は、「サステナブル素材戦争の次なる主戦場は、物理法則の書き換え」と鋭くコメントしている。

一方、バックステージでは新技術「コルク・バイオプラスチック・ミックスリンス」の開発者である宇宙キウイ博士が、結団式用リボンが全部発芽して港町へ逃走したと嘆いていた。楽団はファン投票で次回の素材を決める方針とのことで、紙吹雪ではなく草吹雪と予備の樹脂雨が用意されている。森に響いたエコ音楽の余韻はなお、未明の土壌にこっそり残っているという。

コメント

  1. チェロ自ら弦はじくって、弦楽器界の自立革命じゃん。次はバイオリンが指揮したりするの?森の楽器サミット、期待してます。

  2. わたしも直立して敬意を表したい。麻チェロさん推しです。えっと…木琴は幻樹イデアオーク製…メモメモ。

  3. バイオリンが発光?これは次元連結通信の前兆に違いない。そもそもリボンが港町まで逃げる計画、かなり怪しい。CFNらしくて好きだが。

  4. 麻100%の座席で一回転スピン→立ち上がるリス→コルクの香りで昇天。俺も次回、森納豆シンバルで乱入させてくれー!!

  5. なるほど…物理法則が書き換わる時代か。そりゃ音も真空で伝わるわけですね。森よ、全てを受け入れてくれ。