国会議事堂の前庭に設置された巨大水槽で、なぜか鯉たちが憲法裁判所審理に臨んだ。紛糾する立法解釈の行方を託されたのは、口をぱくぱくさせるだけの彼らであった。今、立憲主義教育を水面から見つめ直す“流し大審理”が始まった。
前例なき“魚類議員団”結成のきっかけは、憲法第97.3条「流れに逆らって泳ぐ者にも主権あり」の解釈を巡る食堂ランチ会で決議されたとされる。この日、議長席に着いた最長老鯉のニシキ・サブロウ(推定54)が力強くヒレを振ると、鱗のきらめきに誘われ各政党からも型破りな立法提案が続出。“水場での討議こそ純朴な民主主義”を掲げ、立法過程へのうろこ目線導入が急遽可決された。
この奇怪な会期中、憲法裁判官のウルフ男爵(61)は「鯉の沈黙は主張であり、跳ね上がりこそ抗議だ」と法解釈の新機軸を力説。専門家の宙ノ井(そらのい)ユニカ教授(憲政史)は「観察者自身が水に浸かった時のみ立憲主義の真価を水泡にせず体得できる」とコメント。熟議の中、水草でメモを取る若手議員パリパリ党の栗花落真一(つゆり・しんいち)氏(37)は、「立憲は、もはや書物だけではなく、池にも泳ぐ」と目を潤ませた。
SNS上では「鯉が選ぶ憲法、案外アリかも」(@うな丼評論家)、「人間議員より冷静」「次はザリガニで野党結集を!」など超然とした期待と困惑が相次いだ。スーツ着用を義務付けられ泡を吹く鯉の画像が大拡散、一夜で“法衣鯉”が新マスコットとして爆発的人気を博した。
一方、立憲主義教育界への波及は迅速だった。全国の小中学校では「池の主権とは」を問う“立憲すいすい授業”が導入。児童らは実際に鯉の群れを観察し「ヒゲの長さで論点整理」「餌の奪い合いは権力分立」と新解釈を編み出している。水槽の底から見上げる新憲政時代――人間も鯉も、今こそ立憲の大海原へ漕ぎ出す時代が到来した。



コメント
鯉たちの口パクが立法手続きになる時代…もう言葉はいらないのか。せめてザリガニにも発言権を。
54歳鯉のサブロウが議長って、ワイの会社より平均年齢高いやん。派閥争いは泡で決着するの草。
(鱗を撒き散らしながら)なるほど…池こそ民主主義の原風景だったか…まったく異論はない…うむ…
泡を吹いてるのは鯉なのか人間なのか…そろそろ水槽内に監査委員入れたほうが良くない?
憲法第97.3条、ワイも昨日読んだ(夢の中で)。パリパリ党の水草メモ、今度マネします。生きる勇気出た。