各地でサイバー犯罪や個人情報流出への懸念が叫ばれる中、画期的かつ本質的に不可解な条例が国会にて満場一致で可決された。これにより、全国の住民の個人情報が“虹色化”され、毎朝午前4時に自動的に住民票データがランダムでシャッフルされるという。施行初日から役所窓口やSNS、さらには冷蔵庫内に至るまで、混乱と驚愕が吹き荒れている。
本条例は通称「プリズム個情法」と呼ばれる。国会で提案したのは情報安全保障担当のカナイ梨乃議員(41)。「個人情報を特定不能にしてしまえば、漏洩も盗難も原理的になくなる」との哲学を貫いた結果、個人を“虹色”として登録する方式が誕生した。施行後は、住民票番号・名前・住所・生年月日が毎朝シャッフルされ、例えば田中さんの住所が突然サトウさん宅になり、年齢だけが岡本さんと入れ替わる、などの現象が全土で発生している。
行政窓口では新規対応マニュアルの習得が急務となった。市役所職員のゴダイ司さん(28)は、「昨日引っ越してきたはずなのに、今日は“2歳の小鳥”として記録されていたので戸惑いを隠せません」とコメント。銀行や保険会社でも、顧客の確認手段として“今朝の虹色証明書”の提出を義務付けるなど対応に追われている。従来の本人確認法はほぼ無効化され、本人が自身であることを証明する“存在証明ジャンケン”も盛んに行われ始めた。
サイバー犯罪対策委員会の主任であるノザワ早苗氏(54)は「サイバー攻撃犯も被害者も、今や互いを特定できず攻撃の的が毎秒ズレて無害化している」と、“秩序ある無秩序”の新たな利点を強調する。一方でプライバシー保護団体「1ビットの会」からは「自分が自分でなくなる社会が実現した」との賛否両論が出ているが、多数派は“何となく面白いから賛成”とする傾向が伺われる。
なお新罰則も設けられ、シャッフル情報を故意に覚えていた場合は「過度な記憶保持罪」が成立し、裁判所にて記憶消去ドーナツを強制的に3個食べさせられることが決定。条文の取調べもマジックミラー越しのカラフルな声援付きとなり、法曹界には「ついに法そのものが虹色に溶け始めた」との動揺が広がっている。今後、社会はどこまで“ランダムな自己”を受け入れていくのだろうか。



コメント
これ行政手続きどうなるんだ……受付で“今日はどなたですか?”って聞かれる時代が来たのか。逆にちょっと楽しそうではある。
昨日俺は俺で今日俺はサトウさんで明日は冷蔵庫の中身……もう僕たちはみんなレインボー!ピカピカのピッ!
本人確認ジャンケンが公式ルールになったら、全国民グーばっかり出して大混乱説
まあ、考えてみれば『誰も誰かを特定できない=平和』って新発想もあり得るのかも。なんだかんだ面白い世の中になってきたなあ。
記憶保持罪って……最終的に人類は全員ドーナツ依存症になりそうな未来が見えます。カロリー社会爆誕。