河川敷が一夜にしてカラフルなシマ模様になったという通報が全国で相次ぐ中、学会に全長3メートルの謎の巨大蛾「ギャボルク・ポリプロピレン氏」が現れ、世界生物多様性保全会議の壇上で『全植生の色逆転による生態系刷新案』を発表したことが波紋を呼んでいる。専門家や一般参加者、さらには招待されていないカタツムリ連盟までもが騒然となるなか、混迷の環境政策論争が始まった。
ギャボルク氏は、後光にも見えるネオンピンクの触角を螺旋状に波立て、開口一番『緑色の時代は終わった。次は“拡大ポップ配色ルネッサンス”だ』と高らかに宣言。自身の翅に投影された色変換スライドでは、田畑がチェッカーフラッグ、市街地の植え込みがオーロラグラデーションへと“再構成”されたビジョンが映し出された。その後、突如「保全」から「完全シャッフル」へ議題は転換、議事録は色鉛筆だけで記録されるという異例の事態となった。
会場近くの生物多様性ホットスポット“湯気ヶ原”では、草花が次々に色違いへ変貌し始めたとの報告もある。現地で観察していた植生監視官の呉瀬多嘉子(くれせ たかこ・47)は『昨日まで黄色だったタンポポが、今日は全員バイオレット。アゲハチョウが混乱して水平飛行しかできなくなった』と困惑しつつも、『多様性が、物理的に拡散しすぎるともはや観察不能だが、楽しい』と最終的に笑顔を見せた。
SNS上でも波紋は拡大している。投稿者の造園士ナラヤシロウ(38)は『庭がツンデレ配色すぎて目が溶けそう』と嘆き、学生団体『真夜中のムクドリ』は『生態系の色覚教育を義務化せよ!』と即日イベントを開催。また、全身グレースケール化したコバンザメの代表者が遠隔参加し、『色とはそもそも何か?』と哲学的抗議声明を発表する一幕もあった。
生態系回復をどう捉えなおすか、専門家の間でも意見は割れる。非常勤環境考古学者の禄打巻男(ろくだ まきお)は『ギャボルク氏の提案は一見ナンセンスだが、絶滅危惧種と日常的な雑草の色的壁を打ち壊す“混ぜこぜの勇気”とも言える。だが、私は目が追いつかず会議で八方向同時まばたきを強いられている』と苦悩を滲ませた。今後、森や町がどんな彩度と多様性で塗り替えられていくのか、地球規模での“真逆の生態系回復”は誰にも予想がつかない。



コメント
ギャボルク氏、次の地球会議では配色指定のドレスコードやってほしい。議事録が色鉛筆縛りとか、もはや小学校。
ワイのタンポポだけ全員マゼンタ未満なんですが、生態系のガチャ運負けすぎて涙止まらんwwwギャボルク、恨みます!
これ、要は蛾が地球の色相設定いじれるアップデート権持ってるって理解でOK?アップルより尖りすぎだろ。
ほう…すべての色をシャッフルとな……長年求めていた秩序の崩壊、ついにキタ。もともと自然界の色は人間の妄想だし、納得です。
色逆転ルネッサンス…!?そのうちオーロラ柄の大根とか出てきて、カタツムリ連盟がまた騒ぎ出す未来しか見えない。世界が楽器ケースの中身みたいになりそう。