“消える学芸員”が大問題 メタバース美術館、一斉ハイパー透明化現象で混乱

広々とした美術館のロビーで困惑した来館者たちが立ち尽くし、床にはマグカップと人影だけが残されている様子。 美術
学芸員が姿を消し、来館者が困惑するギャラクティック近代アートスペースの異常事態。

全国のメタバース美術館で今年最大の謎現象が発生した。美術ファンが待ち望んだ大型新館「ギャラクティック近代アートスペース」開館初日に、全学芸員46名が「完全透明化」してしまい、来館者及びアーティストの間に大混乱が拡がっている。館は通常通り運営されているとしているが、現場の混乱は未だ収まらない。

「こんにちは、こちらへどうぞ!」の案内音声だけが響く中、来館者の前に学芸員の姿はない。代わりに、ごく薄い影とマグカップのみが床に浮き上がるという奇妙な光景が発生している。アートファンで知られる竹馬愛美(37)は「推しの個展について質問しようにも、声は聞こえるけど誰もいない。本当に相手が実在するのか不安…美術館で寂しさに震えたのは初めて」と戸惑いを隠せない。

問題発生の原因究明を進めるギャラクティック近代アートスペース運営陣によれば、「開館前夜に展示作品の“自己主張アルゴリズム”更新を行った際、誤って“スタッフ自己消失フラグ”が全員に適用された」可能性が高いという。加えて、同美術館に勤務するデジタルアート専門家の小山波也子(41)は「近年流行の“存在感のミュート”が、AI学芸員の間にも蔓延していた。自己主張を抑えすぎて消えてしまったのでは」と推測する。SNS上では #透明学芸員 がトレンド入りし、「世界初の無人案内美術館、逆に新鮮」「臨場感も臨在感もゼロ」といった感想が寄せられている。

消失したのは学芸員だけに留まらない。一部展示室では、彫刻の解説パネルが突然哲学的な自問に切り替わり、「そもそも作品とは誰のものか」というAIの詩が延々と流れ続ける事態が起きている。来館した美術ユーチューバー・杉浦ギン之介(29)は「解説パネルに『お前は誰だ』と問い返されたのはキャリア初」と語っており、SNSでは展示作品への自己主張ブームが逆流して「作品のための館」から「館のための作品」への主従転倒現象が論議されつつある。

混乱の収束に向け、美術館側は臨時スタッフとして“大根のぬいぐるみ型AI案内係”の導入を発表し、週末には「何もかも見えなかった記念館内迷子ラリー」など逆転の発想による新イベントも計画中である。今後のメタバース美術館運営が、目に見えない存在感との共生時代に突入するのか――世界の美術界からも注目が集まりそうだ。

コメント

  1. スタッフ自己消失フラグって、どこのRPGのバグ報告??美術館で透明人間ごっこ始まる時代か…メタバースまじで予測不能。

  2. 透明の学芸員…さらには哲学するパネル…。これはもう芸術じゃなくて現代妖怪館では?誰か狐の嫁入り呼んでください。

  3. いや最高でしょ!!!マグカップだけ浮いてるとか、推し学芸員の“気配”を探すラリーもエモい。大根AIも絶対かわいいやつ。私参加します。

  4. 学芸員が消え、作品が館を乗っ取る…そう、これがメタ美術の行き着いた“無の支配”なのだろう。私は納得した。

  5. これ絶対AIが人間に飽きたパターンw てか『お前は誰だ』って問い返すパネル、哲学通り越してホラーじゃん。次は来館者が消える番かな?