量子ハト制御システムが稼働開始 スマートシティ全住民の進路が「羽任せ」に

多くのハトが都市の交差点で群れをなし、困惑した表情の歩行者たちの頭上近くを飛んでいる写真。 発明および発見
量子ハト制御初日の都市風景、市民がハトの導きに戸惑う姿が見られた。

突如として都市機能の概念を覆す発明が発表された。北半球随一の実験都市・量笛区は、新型の“量子ハト制御システム”を全域で稼働させ、市民の行動や経路をすべてハト任せにする大規模な社会試験を開始した。従来のAI誘導や交通整備を凌駕すると豪語するが、市内では既に予測不能の混乱が巻き起こっている。

量子ハト制御システムは、サイモン・マブチ博士率いる量子都市進化研究所と、鳥類思考応用工学団体「アヴェスタ・オービット」が共同開発。64,000羽を超える都市専用の“半量子”ハトが、最新鋭の量子コンピュータにより同時並列で制御され、市民の頭上を飛び回りながら進路を提示するという暴挙にも近い取り組みだ。各ハトは、フェロモンパルスと羽撃き信号で個々人の住民の進むべき道を“示唆”し、従わない場合は自動的に複数羽による囲い込みモードへと移行する。

本システムが正式導入された初日から、市民は戸惑いと困惑の声を上げている。量笛区在住のプランナー・雨竹ミミ(34)は、「ハトが前から横から斜めから来て『コッチダヨ』みたいな圧をくれる。つい従ってしまい、冷蔵庫まで3時間半迷ってしまった」と涙ながらに訴えた。一方、熟練のハト師・鴇宮ヨウコ(58)は「やっと人間が真剣にハトを信用する時代が来た。これからは迷子も幸福も、全部ハト次第」と自信を見せる。

専門家の間でも賛否両論が渦巻く。従来型スマートシティ設計の第一人者、八束ノ巳男博士は「たしかに交通渋滞はゼロになった。だが市民が全員巨大な輪を作って回りながら誰一人目的地にたどり着けていないのは問題だ」と警鐘を鳴らした。一方で、AI倫理監査員の草野クピド(41)は「量子状態のハトが発する信号は人類の深層意識を刺激し、新時代の社会シンクロニシティを構築しうる」と好意的な見解を示している。

話題はSNSでも拡散中だ。ユーザーらは「毎日倍に増えるハトのせいで自分も波動関数になりそう」「会議に間にハトずくめで遅刻」「歯医者に行こうとして池に着いた」と悲喜こもごもの投稿を連投。量子ハト制御の未来に対し、住民の反応もまた“確率的重ね合わせ状態”となっている。市議会は「次週、量子カラストンビ制御追加も検討」と発表し、都市の明日はますます不透明だ。

コメント

  1. 冷蔵庫まで三時間半…ハト便利どころかダンジョン案内人では?この都市、ボス戦までありそう。

  2. 我が家はすでに全員ハトだったのかもしれん。次はカラストンビ追加て、何次元住まわす気やねんw

  3. これ全部ビル・ゲイツの差し金でしょ?絶対ハトにマイクロチップ入ってる。みんな目を覚ませ!!!

  4. うーん、なるほど。確かにハトならどこでも行けるし、AIより情緒的誘導力が高い…?なんか納得しちゃった。

  5. 頭上に鳩、前方に鳩、囲まれてる鳩鳩鳩!!これが本当の“羽任せ人生”ッッッ!!もう何も恐くないっピ!!!!!