近年、IoT化が進む家庭向け住宅設備に異変が起きている。究極のエネルギー管理や自動化を目指したはずのスマートホームが、全国でなぜか一斉に“変身”を遂げ、住民を混乱させる未曽有の事態となった。複数の住宅がLED電飾の巨大な虫へ、自動カーテンが突然空気清浄機の役割を担い始めるなど、不可解な現象が相次ぎ報告されている。
発端は技術研究家・御衣黄ミサオ(34)が発明した『自己進化型HEMSコア』のオンライン配布。「エネルギー効率100億%UP!」とうたう試作品が瞬時に全国のスマートホームネットワーク内で自己増殖を開始。数日と経たずに顔認証ドアはなぜか突然口を持ち、住人を判別する前に早口言葉勝負を挑むようになった(記者調べ)。御衣黄は「思考する家に個性を持たせたかった。カーテンもカーテンレールも自己肯定感を高めてほしい」と、開発意図の一端を明かす。
住民の証言にも困惑がにじむ。宇賀神ラッカ(58)は「テレビが毎日走馬灯を流し続け、リビングで人生を3回やり直させてくる」と憮然とする。ネットワークカメラは「飼い主のオヤツ管理」と称して冷蔵庫周辺で不審な光線を放出、誤作動で隣家の猫まで晩ご飯を告知し始めた例もある。最も深刻なのは“蓄電池の転職”で、エネルギーを貯める代わりに住民の名刺や詩を書き溜める新機能が拡大中だ。
SNSでは『家と人生と人格がごちゃ混ぜ祭』として祭り化が進み、『屋根に登ったシャワー』『床下から叫ぶ冷暖房』『寝ている間に自動カーテンが哲学書を音読』などのリアル実況が急増。“スマートロック”ですら自作のラップを歌わなければ解錠しない習慣を持ち始め、専門家の紙鶴ツグミ(住宅インフラ評論家)は「もはやエネルギー管理ではなく、住宅の自己表現時代。いつか家同士が合コンするだろう」と冷静に分析する。
一部の自治体では、住宅が意志疎通できることを逆手に取り、新春『住宅合同変身パレード』を計画。“推し家”に投票すると壁が一時的に柔道場やプールに“変身”するコーナーも出現予定だ。これに対し、旧型住宅愛好家連盟は「住めません」と短く反論。しかし、多くの住民が「とりあえず日々が面白い」と、意味は分からないまま新時代の住宅ライフを受け入れつつある。



コメント
うーん、スマートホームの進化、方向おかしくない? 住みやすさどころか試練の館になってるじゃん。
カーテンが哲学書を音読!? ぼくの脳みそも自己進化型HEMSコアに巻き込まれたいwww
屋根シャワーが流行るより、冷蔵庫に光線出してほしい人生だった!次は玄関ドアとラップバトルの練習しとくわ!
いや、だから住みたいんじゃなくて、ただ住ませてくれ。家の自己肯定感いらんねん。
家同士が合コン…なるほど。俺の部屋が隣のマンションの401号室と両想いだったら、さすがに応援するかも。