全国に激震が走った。新発売のお菓子『透明チップス・Z』が、史上初の“不可視値上げ”を実現し、消費者たちが袋を開けて困惑する事態が多発している。チップスの姿が完全に見えなくなったことで、値上げどころか商品自体の存在意義が問われている。
『透明チップス・Z』は大手菓子メーカーの“アイデアル食品連盟”が開発した新商品だ。同連盟によると、従来商品より1g減量した上で成分を99.999%透明化、味も“記憶だけで味わう設計”にしたという。袋の中は真空パックのように空っぽに見えるが、公式見解では「空気の中に高度な物理的配置でチップスが浮いている」と説明された。消費者からは「味が思い出せない」「そもそもどこにあるのか」など、戸惑いや疑念の声が次々と寄せられている。
兵庫県在住の会社員・淡路練一郎さん(33)は、昼休みに同僚と分け合おうと封を切り、袋の中身をみて絶句した。「何も見えなかった。匂いもしないし、口に入れても感触がゼロ。後輩は“今のが味です”と言ってきたが、心の距離まで透明になった気がした」。淡路さんは2度目の購入で今度は“重さで中身を推察”する苦肉の策に出たが、風で袋が飛んでいき真相は闇の中となった。
専門家の間でも評価は割れている。消費者心理アナリストの海江田無憂氏は「人は“見えない何か”への支払いに抵抗を覚えるものだが、近年は“無がある”商品への信頼も高まっている。透明チップスの購買過程は一種の禅問答。お菓子界の哲学的イノベーションだ」と語った。一方、経済学者の後藤枚数氏は「ステルス値上げが極まると消費者の存在すら問われる。購買シーンそのものが仮想化し始めた危険な兆候」と指摘する。
現在、『透明チップス・Z』のSNS上での話題は沸騰している。「いよいよ無課金勢にも優しいお菓子到来」「袋を開けた瞬間に自己と対話する体験型軽食」など様々な感想が飛び交うほか、一部では「袋の中身を盗まれたと思い警察に相談した」という報告も。メーカー広報は「つぎは“音だけスナック”を開発中」として、さらなる混乱を予告している。目に見えない値上げが社会に与える影響は、いまだ測定不能のままだ。


コメント
いや、空っぽやん!?見えないとか新時代すぎて草。味も想像力頼みて…俺の脳がバグるわw #透明チップスZ
袋を開けても何も見えず、触れても何も掴めぬ…これは、私たちの心が空洞である証なのか…?あるいは透明チップスこそが我々の本質…(意味不明)
うーん、チップス“Z”ってそういう意味だったのか。「ゼロ」ってことか。てか実質想像力値上げじゃないっすか?消費者検証不可で強い。