雲海で開催「家ごと大移動パレード」——定住概念の大沈没始まる

雲海の中を脚や浮き袋など奇抜な装備をまとった家々がパレードのように進んでいる様子。 多拠点生活
サルト県の山間を進む、個性豊かな家々による大移動パレードの一場面。

雲海を悠々と進む家々、その屋根からはシュノーケル、壁からは鳥の足。全国初となる「家ごと大移動パレード」が山間部サルト県で催され、従来の住まいの概念を過去最も派手に覆した。この型破りな行事には、定住や多拠点生活に疑問符を投げかける数百の家族、さらには一軒家そのものも自発的に参加を表明し、広大な”サードプレイス”としての雲海が一夜にして誕生した。

参加条件はただ一つ、「家そのものが歩くか飛ぶか泳ぐこと」。主催する坂野ユリコ(移動式家屋研究家・56)は「人だけが移動して何がサードプレイスか?この際、家すらも旅立つべき」と熱弁。パレードには、足が付いた三階建て住宅、浮袋を装着した伝統的長屋、さらには飼い主に背負われる1LDKマンション型リュックなど、多種多様な“多拠点住宅”が続々と集った。

家族の反応は賛否真っ二つ。参加者・大戸ミツル(家庭内忍者・13)は「昨日は空中で寝た。おばあちゃんの部屋が突如となりの雲に漂流したけど、サプライズで楽しかった」と語る。一方、同乗したイグジットデッキ担当者・江島ヤスオ(無職・44)は「家の玄関が気圧で10回転した。うっかり出ると別の住宅の庭に落ちてしまうので起床がギャンブル」と訴え、生活リズムへの異変を強調した。

社会適応の難しさも浮き彫りに。パレード中は“家間SNS”が盛況となり、家自身が「昨日はイルカに間違われて捕まった」「天井が雲にむせび泣いた」など不安や不満を自発的に投稿。これを見た拠点移動評論家・七曲アリサ(38)は「もはや家も『帰属先問題』に直面している。長期的には、家‐家間の友好協定やルームシェア条約の制定が必要だろう」と指摘している。

現場はまさに混乱のるつぼ。一部家屋は雲流から抜け出せず、“うっかり居住地国籍”を取得してパスポートを発給、おたがいに記念スタンプを交換しあうなど混迷が続く。SNS上では「次は月面まで行こう」「我が家系は遺伝で羽が生えるはず」といった呟きや、「居住税は空気代で」との風刺投稿が相次ぎ、住まいとアイデンティティを巡る荒唐無稽な論争は、なおも雲の彼方へと広がっている。

コメント

  1. いや冷静に考えて、家自身がSNSで不満言い始めたら資産価値どうなるん…?住宅ローンの審査項目に『飛行能力』追加の未来、見えた。

  2. ん?これは…私は見た!昨日屋根の上でフラミンゴに追いかけられてた長屋は、次元の裂け目から現れたバター饅頭の化身だったんだッ!!

  3. うぇーいwウチの家ぜったいイカ足生やしてそろそろ海溝目指すわw玄関開けたらバミューダで待ってろよ!

  4. …何故か納得しかない。不動産の価値観が溶ける音がした。次は郵便局員も飛んでくるようになるのかな。

  5. もう移動型家でパスポート発給って、国際線もびっくりだな。これが令和の『越境通勤』ってやつなのか…( ˘ω˘)