世界中の誰もが自宅カウチから参加可能な「第3回バーチャルたまご転がし五輪」が、仮想空間ホロホロン競技場にて華々しく開幕した。今回の大会は、主催者の斬新すぎる実装によって、たまごと物理法則が同時にボイコットする事態となり、史上初となる“重力フリースタイル”部門の即席設立など、開幕早々カオスな展開を見せている。
主競技『ホログラム転がし』は、エントリー時に参加者が『理想のたまご』の設計図を45通り提出、それらがAIによる自動ランダム生成で毎秒進化し続ける形式で行われる。たまごの大きさ・色・重さ・硬度・語学力(?)まで完全に個別AI制御されており、選手として出場したボール育成家のノギワ・テトリス(34)は「第1ラウンドで自分のたまごが突然跡形もなく詩を詠みながら消滅し、何も転がせなかったがルール上“圧勝”にされた。意義はあるが納得はない」とコメント。競技中、会場では突如たまごが“分身”して200個に増殖したり、重力反転に伴い観客のアバター席ごと宇宙空間に排出されるトラブルが相次いだ。
また新設部門として『飛翔的空想転がし』が誕生。これは運営AIが、ランダムに天気や時空間、たまご以外の家財道具まで競技景品に混在させるというルール。初回には小学生のワタナベ・リンゴ(11)の応援たまごが一時サイドボードに変化、彼女は慌ててアバターごとサイドボードを転がし表彰台入りした。仮想現実全体がたまごの夢と混乱の渦に取り込まれ、実況担当AI・パンジー24号は「これは競技なのですか?」と自ら現場に疑問を呈する珍場面も。
SNS上では『自分のたまごが急にピアノ演奏を始めた』『家族アバターが転がされてトルネード化』『たまごを見失って自分が転がり始めた』などの体験レポートが溢れ、“現実の規律の敗北”を称賛する声も多い。一方、専門家のインター・バウム博士(仮想物理学)は「バーチャル空間ゆえに物理法則の遵守義務はない。ただし、たまごの意思は尊重すべき」と難解なコメント。
大会は今後も連日、各国代表と高度AIアバターによる「たまご哲学対決」「転がし無限ループ部門」など、理解不可能な種目が続々追加される見込み。現地観戦者の9割は意図せず別競技へ転送されており、「気付いた時にはパンケーキを焼いていた」と困惑を隠せない。バーチャルスポーツの行方は、たまごの夢と共に、なおも転がり続ける。



コメント
AIも観客も混乱してるの草。ていうか転がすのは“たまご”なのに、なぜサイドボードもいけるのか冷静に考えたら謎すぎん?ルール委員会どこいった。
たまご、重力、観客…。これは第5次ゆで理論の黎明か──我は転がり、たまごも転がり、やがて宇宙の目玉焼きとなろう。ぐるぐるぽわぽわ無重力。
え、マジで参加したら自分も転がせるの?!よっしゃ今夜はピアノたまご育成してみるww優勝したら現実でもパンケーキ焼けるんかな?
やっぱり、仮想空間なら物理のことなんて気にしなくていいんですね…。これが、自由というやつなんでしょうか。自分も転がりたい気持ちになってきました。
どんなにたまごが詩を詠もうが最後に勝つのはソファーよ、わしゃ信じとるからな。あと物理法則はオプション、これ豆な。