アーバンボタニカル自然公園で開かれていた希少種観察フェアにて、とある事件が園内を賑わせている。地域住民や観察隊員が見守る中、標本館から“歩く植物標本”がいくつも脱走し、散策路を縦断、絶滅危惧種のノートへの自筆署名や集団記念撮影まで実行した模様だ。その真相をレポートする。
問題が発覚したのは午前9時、標本係であるタマカワ・ナヲミ氏(41)がドアの前に葉文字で書かれた置き手紙を発見。「われわれは標本ではない、観察される権利を主張する」とのメッセージに仰天し、館内に駆け込むと、収蔵されていたサクランボウワサビとモメンソウ(ともに絶滅危惧種を含む植物標本)がごっそり机から消えていたという。
外へ逃げた植物標本“個体”は、なぜか根の先端を丸めて“二足歩行”しながら、次々と観察ノートに何やらひらがなで名前を書き込んだり、自撮り棒のように枝を掲げて来園者との記念写真を要求。「急に背後から標本が歩いてきて“サインくれ”と…夢中でピースしました」(来園者・カラサワヒバリさん(18))と語られる通り、園内は笑いと動揺で騒然となった。
特に物議を醸しているのが、“名無しの葉”と呼ばれる種不明の個体である。観察ノートには「わたし、だれか知ってる?」と震える文字が記され、観察隊員たちは“集団植物カウンセリング”なる即席ワークショップを路上に設置。科学主任ノドカ・ロフ教授(56)は「この現象は自然淘汰では説明不能。拒観察権なる新たな概念が植物界にも広がったのか」と深刻な表情を浮かべた。
SNS上では即座に写真と動画が拡散され、「雑草にサインもらった!」「自撮り棒の進化系だ」(ユーザー・@tsubomi_no96)「さんぽ中に標本コップン」「“観察拒否”運動、次は動物園でも!?」などのコメントが溢れる事態へ。アーバンボタニカル公園では、現在も標本たちの和解交渉を進めているが、“歩行種類”の次の行動は未だ読めない模様だ。



コメント
いや待って、標本が歩いて自撮り要求とか新時代すぎるだろww その場にいたら一緒に記念写真撮りてぇ〜!
私は以前から植物は自我を持っていると訴えてきた。ついに証明された…!次は花壇のパンジーが私の名を呼ぶ番だ、諸君。
「わたし、だれか知ってる?」←これめっちゃ刺さる。名無しの葉、俺も自分探ししたい…共感しかない…
昔の標本は黙ってたもんだがな…。今どきの若い植物は主張が強い。まあ、それも生き物らしくて良いのかもしれん。
やっぱり観察するより観察されたい気分の日って植物にもあるんだね!!ワカランけど盛り上がってんな!🍃🍃