かつて人類史の分岐点となった、“ジャガイモ祭”をめぐる伝統行事が、現代文明に奇妙な旋風を巻き起こしている。大学研究員のコシカワ・カンジ（42）が突如公開した「古代マッシュ技芸石版」によって発覚した壮絶な慣習――人類は推し活の起源を、まさかの“ジャガイモ”に求めていたという。SNSでは「我々のＤＮＡはイモ推しだったのか？」、「推しイモカード配布求む！」など、戸惑いと狂喜が交錯している。
「次は、推しイモ様が…！」。時は紀元前2500年、メソポタミア川流域に現れた謎の部族“ポティトム文明”。彼らは毎春、選抜された巨大ジャガイモの神像に冠をかぶせ、「イモ推し」の念を高らかに叫んでいた。考古学調査団の最新報告によれば、各家庭は自宅に“推しイモ候補”を保護し、葉っぱドレス、泥メイク、石板バックダンサーなどで芸能祭を開催。司会進行役のイサキ・クンマー（35・農耕神官）は、「推しイモ様こそが豊作とウケ狙いを司る」と語った記述が存在するという。
注目すべきは、推しイモ祭の“審査基準”だ。丸さ、でこぼこの個性、蛇行した芽の具合、さらには地中音楽バトルの得点まで加味され、最も拍手を浴びたイモには「天才イモヲタ」の称号と無限に転がる権利が贈与された。近年流出した“イモ投票券”とみられる土器片には「ガンバレ、推し芽！一票入魂」などの応援文が刻まれていた点も、専門家らを驚愕させている。
こうした奇習はなぜ途絶え、現代に再燃したのか。カルト伝統研究家のヒダカ・ビスコ（58）は、「農作物への偏愛が文明を狂わせた典型例。“ジャガイモポスターを祀る部族”との交流記録もあり、祭の合間に謎ダンス『メークイン乱舞』を踊っていた」と分析する。一方、現代都市モノリス市では“幻の推しイモ再現イベント”が過熱し、市役所は緊急でイモ型通行証の交付と集団コスプレ農業指導を行う事態に陥った。
X（旧Twitter）では「推しイモグッズの発売はまだか」「我が家のダンシャク様が一番です」との声が溢れる一方、「推しイモ愛が止まらない、もう芋しか食べたくない」など、推し活をジャガイモに委ねる動きが観測されている。こうして、古代文明の“芸能推しイモ道”が再び現代社会をくすぐり始めた今、人類は再び芋の声に耳を傾けることになるのか――来る超絶推しイモ元年、“イモタレント”の誕生も、もはや時間の問題といえそうだ。
コメント
待って、イモ推しがDNAレベルってもう人類芋の転生説あるやん。うちのキッチンに眠るダンシャクも、ワンチャン推される未来待ってそう。
ワイ古代のイモだったけど何か質問ある？ていうかメークイン乱舞でぎっくり腰なった記憶しかない。推し芽よ、今どこ。
地中音楽バトルの得点ってどうやって計測してたんだろう…てか、石板バックダンサーのポジション地味に気になる。
推しイモグッズで生活費溶かす未来しか見えんww イモ型通行証で職質されたら全力で推し叫ぶ練習しとくわ！
なるほど…文明が栄えるかはイモへの愛に比例する、と。確かに最近フライドポテト切らすと元気なくなるしな。