全国語訳協会による「全自動生成AIカオス翻訳祭り」が開催され、参加者全員の母国語が48時間限定で意味不明になる未曾有の事態が発生した。会場に持ち込まれた辞書や教科書、さらには町中の道路標識までが自動翻訳され続け、一切の意味が逆転。大人から子ども、時折犬やカラスにも言葉の混乱が広がり、臨時語彙警戒警報が発令された。
会場となった旧アカシマ市公会堂には、言語AIを専門とする朧垣ユージン(42)博士が開発した「意味反転コアイデア生成素子」が1000基設置。参加者は、英語を話せば唐突にアロハ語に、標準日本語を喋れば即座に春秋戦国時代書簡語へと自動翻訳される謎編集の洗礼を受けた。特に自動要約ゾーンでは、3秒ごとに解釈が入れ替わるため、『ただいま』が『深海魚の昼寝』に、『ご飯炊けた?』が『早く翼を広げて乾布摩擦』へと化けた場面も。
異常は町のいたる所に波及した。カリスマ主婦の波野ヒトミ(38)は「冷蔵庫みかん」とAIによる自動買い物メモを読み上げたところ、夫が翌朝冷蔵庫を担ぎ八百屋に突撃。警察に保護される事案が相次いだという。また、地元の公安委員からは『横断歩道 → 一方通行のイルカ』、『トイレ使用中 → 火星着陸中』など街頭看板の突発意訳による混乱が報告された。
ライブ配信された「即興議事録自我解放セッション」では、AI議事録が参加者全員の発言を『地球がコーンスープに転生した夜』など意味深かつ文脈破壊的に記録。会場内外からは「本当の議事録の必要性とは何なのか、深く考えさせられた」(会社員・橙谷レン、29)との感想も寄せられている。SNS上では「今年一番危険な自動翻訳」と称するタグが1日で1400万回拡散された。
AI専門家でベストセラー作家の夜渡シマコ(56)は、「生成AIの暴走がここまで創造の域に達した例は初めて。次回は、全生物同時多言語化フェスが必要」とコメント。主催者協会は『辞書たちの安全保障』を急遽宣言し、参加者には会話内容を自動で作文し直す「逆転直しAIペン」が配布されたが、説明書がすべてエスペラント語に翻訳されていたため新たな混乱を呼んだ。翻訳祭りは予定通り終了したものの、国語辞典が即興ラップを始めるなど、余波はなおも続いている。



コメント
いや冷蔵庫を八百屋に持ち込むのは新手のテロでしょw そもそも辞書がラップしだしたら、受験生どうすれば…
ウオオーー!道標が一方通行のイルカとかマジで読める気しかしない!!AIさん、次は冷蔵庫を火星に着陸させてくれ!!(謎テンション)
そもそも春秋戦国時代書簡語って何語なの…?ご飯炊けた=乾布摩擦の時点で脳みそ溶けそうです
うん、それでこそAIの時代って感じがする。言葉が全て意味逆転して、会話すら物理現象になる未来……分かる。
ははは、ついに辞書が自我を持ち出したか。次は絶対、標識が踊り出す。と、30年前から予知してたからもう驚かない。