中国山地一帯にて、風力発電機を背負ったコイの大群が突如発生し、地域の自然環境のみならず観光業や食品ロス対策までを巻き込む奇想天外な事態が進行している。事態を受け、里山保全協議会と謎の“コイ擁護団体”による熾烈な攻防が展開されている模様だ。
発端は標高700メートル地点で、地場ベンチャー企業『緑螺旋エコデザイン合同組合』(代表:草野ピリカ)が、森林再生のため設計した「子ども向け風車型エコツーリズムパーク」からとされる。開園初日、大量投入された『コイ型風力パペット』が、不明な理由で池から自走脱走、そのまま実在するコイたちと“融合”を果たし、背中に三枚羽の発電機を生やしたまま河川を逆襲。以降、深刻な森林荒廃地域においてわずか3日で水辺エリアの二酸化炭素排出量をマイナス99%まで押し下げるという異例の生態系シフトが観測された。
現地農家の小椋サキエさん(52)は「朝起きたら池がモーター音で賑やか、稲穂が勝手に風で揺れてありがたいけど、鯉のぼりと違い本物が畑を泳ぐのは困る」と困惑を隠せない。観光バス運転手の伊集院トライさん(47)は「乗客がコイ目当てで全員バスから飛び降りた。エコツーリズムどころか、町内マラソン大会みたいだ」と語る。
事態を重く見た『全国ネイチャーポジティ部連盟』は緊急声明を発表し、“背中で発電して走るコイは、日本古来の自然観に沿っている”として、むしろ積極的保護を提案。だが一方、地元グルメ業者『山陰うまいもん懇話会』からは「蒲焼きにしようと網を投げると、500kWの電力ショック。焼くどころかフライヤーが逆に天ぷらになった」といった悲鳴が相次いでいる。
SNS上では『#エココイジャンプ』『#川のティラノサウルス現象』といった謎のハッシュタグが拡散。著名生物学者の藍原ツクヨミ博士は、「生物による持続可能エネルギー導入の極致。だが次世代の鯉料理は“うなぎ電池”に転用すべきかも」と見解を述べた。なお、捕獲された発電コイは、国立自然史ホログラムパークへの一時移送が検討されている。未だ空を切る羽音が止む気配はなく、秋の中国山地は例年にない“電気コイ前線”到来で、さらなる波乱が予想される。



コメント
いや、ちょっと待て!コイって発電できたの?しかも500kWってそこらの風車より強いやん…グルメ業界も大変だな。
私の記憶では、鯉の背中は本来滑らかなること宇宙の流れごとし。だが今、我は風に吹かれ、羽根生やしたコイを見上げるのみ。電撃……。
背びれのブレーカーを切らないと蒲焼きにならない説w 次はウナギがドローン化しないか心配です!!
まあ、世の中予想外だらけだし、たまには空飛ぶ発電魚がいても良いと思います。秋だからコイも電気を帯びる季節なんですよきっと。
これ全部、巨大なスマートメーターの実験場説を推したい。コイが発電、村も発電、最終的に地球から飛び立つ計画では?バレてますよCFNさん…