最新医療の現場で、ついに人間の形態すら再考される事件が起きた。全国健康経営推進協議会の推奨で、山陰地方の総合病院『ワカラズ医療センター』が導入した新診察システムによって、病院内の患者およそ180名が“巨大な健康チェックリスト”の形に一斉変身。看護師たちも驚愕のパニックに陥った。
ワカラズ医療センターが新たに投入した『ヒト・セルフ問診拡張機能付き健康可視化装置(通称:ヒトカシ)』は、「患者の健康状態を視覚的に把握できるはずだ」と開発されたもの。だが初日の午前8時、病院受付を通った瞬間、患者の石堂ゴンゾウさん(61・漁師)、佐々木マモルさん(42・会社員)は、突如身体を無数のチェックボックスと長文アンケート項目に変換され、その場で“自分の問診票”として床に展開されてしまった。「咳、鼻水、魚の目、アバンギャルド症候群…該当しますか?」など70問以上の問いが体に出現し、本人の意識は“記入待ち状態”となったという。
病院側によると、チェックリスト患者たちは看護師によってボールペンで体を直接チェックされ、記入済み部分が青白く点滅する仕組み。異変を察知した院長の塞野コウメイ氏(医師・117歳)は「患者が申告を間違えることが最も多い。だから患者そのものを“チェックリスト化”した。だが、全員が受付前で“記入欄の行列”になり、診察室に全然入れない」と頭を抱える。
一方で、手術室では事態がさらに混乱。手術予定だった大西ルリ子さん(38・教師)は、人間大の問診票となったまま台に乗せられた。外科医らは「切開予定部位が“(□切る・□切らない)”の選択式となり判断できない」「血管の代わりに横罫線しかなく、点滴が定着しない」とコメント。家族も「退院証明書は提出できるのか」と深刻な不安を口にしている。
SNS上では「自分のリスク管理がリアルで笑う」「選択肢に“時空の歪み”があったんだが」「病院行くたびに自分がA4が伸びた形になるのは嫌」と賛否両論。専門家である健康哲学士・福羅湯トシヒコ氏は「近年の検査効率化志向が行き過ぎた結果と言える。予防の概念が自己記入を超えて、もはや“自己変身”になった瞬間を目撃している」と語った。
なお厚生省はこの事態に対し、「今後他院での歯磨き指導やワクチン接種にも同様の“人体問診票”法を応用予定」と静観の意向を示している。一方で、既にチェックリスト化した患者らが“消しゴムによる自己消去”リスクや、人間に戻れなくなる懸念など新たな健康課題も浮上。世界初となる“問診票家族会”も発足し、病院側の対応が注目されている。



コメント
え、次は診断結果がエクセルで流れてくるパターンですか?チェック欄に自分自身がある未来怖すぎて草。
私は既に健康診断所見そのもの。明日は五目チェックボックス弁当。記入欄に住民票と愛を詰めて提出します(?)
正直、これ患者と看護師さんどっちにも地獄なの笑うw次は医者も問診票になるんじゃね?
やっぱり厚生省の裏には巨大製紙会社が…チェックリスト化社会の到来は紙業界の陰謀に違いない。メモしておくべき。
ああ、そういうことか。最近忘れ物が多いと思ったけど、俺もどっかに項目として切り取られてたのか…納得してしまった。