昭和レトロブームがかつてない高まりを見せるなか、南野市の旧銭湯『ゆトピア大将』跡地に、突如“昭和キング”を自称する巨大な謎生物が出現した。レトロ趣味が高じて奇天烈な現象が続発する町内には、レンタルレコード店と初代ゴジラ像も割り込み、前代未聞の“昭和覇権争い”が勃発している。
問題の“昭和キング”は身長7メートル、銭湯桶を冠のように被り、胴体は平凡パンチの付録ポスターで覆われている。出現直後から「少年漫画しか食べない体質」を披露し、現場のゴミ箱に捨てられていた懐かしの週刊少年漫画を次々と平らげたという。町内会長の伴野年夫(64)は「まさかサウナの残り湯で進化してしまうとは…昭和の力は想像を超えている」と困惑した表情を見せる。
さらに油断は禁物だ。隣接するレンタルレコード店『音盤回廊』からは、夜な夜な昭和歌謡メドレーが爆音で流れ、客たちが着物姿でビールケース積み競争を始める始末。一方、ライバルの初代ゴジラは全長6.5メートルで動きは緩慢だが、鳴き声が“昭和シングル盤の逆回転”そのもので、昭和キングの出没に対し「昔は俺の独壇場だった」とうなる毎日が続いている。
こうした事態に町内の有識者たちも頭を抱える。昭和インテリア研究家・池田笛吉(46)は「芝居小屋から送られてきた竹製テレビ型ペット用ベッドが現象の一因だ」と主張するが、詳細は不明。中山陽菜(32・主婦)はSNSで『今夜、湯煙の中から平凡パンチの怪物が手招きしてた。息子が“風呂入りたい!”と泣いてしまい、困惑してます』と投稿。コメント欄には“銭湯に着物で入るとタイムスリップするらしい”との都市伝説も飛び交い、住民の動揺は広がるばかりだ。
一方で、昭和キングの存在が町の観光資源となる可能性にも注目が集まっている。市観光課職員・丸林藍(35)は、「昭和キングの帽子(銭湯桶)にガチャガチャを設置する計画や、ゴジラ像との盆踊り対決を毎週末開催する調整も検討中」と説明。『昭和レトロは終わらない!』を合言葉に、町ぐるみで“次なる昭和現象”誘致の動きも始まっているという。



コメント
冷静に考えて、昭和キングって進化元がサウナの残り湯…? 町内会長も大変すぎるでしょw
これはもう完全に国が動いてますね…竹製テレビ型ベッド経由で昭和磁場を生成、次はヘアドライヤー型UMAの覚醒…見えた…!
街中に7メートルの怪物が出てきたのに、観光課がガチャガチャとか言い始めるのが最高にCFN感。次は餅つき機型ウルトラマンもお願いします!
なんかわかる。うちの祖父も昔、銭湯桶かぶって平凡パンチ読んでた時代あったし、昭和ってだいたいこんなノリだった気がする。
着物着てビールケース積み上げてる間にゴジラが逆回転で歌う町…ついに文明が始まりすぎた。ってか少年漫画食べちゃだめ!