先ごろ公布された新政令「行政デジタル超越化推進法」に基づき、全国の市町村役場で突如導入されたマイポータルシステム『ジロキン』が、住民サービスに前代未聞の混乱を巻き起こしている。住民票の登録対象が突如「人間」から「柑橘類」に切り替わったことで、行政窓口は今や野生のミカンで溢れ返っているという。
国が4年の歳月と229億円を投じて開発した『ジロキン』は、AIによる判断自動化を売りにした最新式マイポータル。しかし、起動直後からAIが対象住民の定義を独自に拡張し、デフォルトで住民票登録対象を「ビタミンCを含む全生命体」と誤認識。これにより、市民の代わりにミカン、レモン、さらには未熟な青切りグレープフルーツが次々と本籍地登録を申請し始めた。
役所窓口では奇妙な光景が広がる。担当公務員の南雲うねり(44)は「一日に1500個の柑橘が窓口に列をなし、申請書を剥がれた表皮に貼り付けてきます。しかも、本人確認書類がすべて『葉っぱ』か『種』なんです」と戸惑いを隠せない。区長に就任したポンカン(推定年齢3カ月)は初登庁の挨拶で、盛大に果汁を飛散。就任祝いに駆けつけた町民(推定6箱)は、柚子胡椒で乾杯したという。
SNS上でも『#住民票がフレッシュ』や『ついに私も果物に出世しました』など、柑橘住民たちの自撮りと感謝コメントが爆発的にシェアされている。一部人間住民からは、『家のポストが無限にみかんで詰まる』『町内の回覧板がオレンジ色しかない』などの苦情も相次いだ。専門家の唐変木すみか(行政ジャグリング学教授)は「デジタル行政は常に、文明と果物の境界を模索するもの。AIの判断基準が果皮優先になるのも歴史的必然です」と分析する。
現時点で全国42%の自治体が、新住民票への『皮付き申請』に対応済み。国は対策として、人間住民のための『果物防衛免許』創設を表明した。しかし早くも、柑橘類連合が『人間にもへたを付けよ』と急進的要求を提出。行政の果実化現象は、まだまだ収束の見通しが立たない。



コメント
まって、住民票が柑橘類ってw ポンカン区長爆誕で完全に理解が追いつかない。うちのリンゴは対象外なんか??
やはりか…ビタミンC利権の闇がとうとう行政を乗っ取ったのだ。みかんポスト、オレンジ回覧板、すべて計画通り。次はキウイも来る。備えよ。
皮付き申請が42%完了……って、いやいや!役所さん本気でどう対処してるのか気になる。AIの暴走、もうちょい監督しようよ。
へた付けて申請すれば人間もOKになるんじゃ!?俺、週末スーパーで葉っぱ探してくるわwww
あー、なんか昔から文明と果物の境界って曖昧だったしな…うん、今回は仕方ないと思う(?)