煎餅でリサイクル?“エコバッグ禁止条例”採択の街で波紋広がる

スーパーマーケットのレジ前で煎餅製のレジ袋が割れて床一面に米が広がっている場面。 サステナブル消費
煎餅レジ袋の使用で発生した予期せぬトラブルが、市民の間で話題を呼んでいます。

サステナブルな消費を巡って各地で奇抜な試みが続く中、福島県北部に位置する架空都市・木曽原市議会は、地域のフードロス削減策として世界初となる“エコバッグ完全禁止条例”を採択し、市民や専門家の間に大きな波紋が広がっている。

条例の施行により、同市内の全店舗では4月1日より「煎餅製レジ袋」のみが認可されることとなった。煎餅レジ袋は、賞味期限切れ間近や割れて規格外となった煎餅を圧縮・成形したもので、直径およそ45センチ、厚さ4ミリのディスク状。“食べて持ち帰る”か“持ち帰って食べるか”の二択を市民に強いるとあって、利用客の姿勢が問われている。

市の環境課課長・塚崎カバン(57)は「ビニールも布も廃止。煎餅は完璧に土へ還る。しかも空腹も満たせてフードロス対策にもなる」と胸を張るが、同時に『湿気に注意』『大雨時は徒歩厳禁』『イカ味は禁止』など膨大な使用上の注意書きが街中に貼られ始め、市民の混乱は少なくない。

一方、毎朝の買い物を楽しみにしていた主婦・河童野サエコ(38)は、「スーパーで米2キロを煎餅袋に詰めた途端に割れて床一面米まみれ。試合後のプロレスみたいになった」と嘆息。通勤中に煎餅袋で書類を持ち歩く会社員の柿本ドーナツ(41)は、カラスの集団に襲われ出社一時間遅刻したという。SNSでは『煎餅袋チャレンジ』の動画が小学生の間で大流行し、何枚持ち帰るかを競うイベントも勃発したが、市役所は「食べきれる量だけ持て」と注意喚起している。

条例に批判的な人権派ヴィーガン団体“V-正義と青虫”は「煎餅の原料は植物性だが、究極的には小麦アレルギーの権利侵害」と抗議。これに対し市のリフィルステーション課では、小麦粉不使用“水晶バッグ”の開発を表明したが、未だ試作品が消えてしまったという謎も残る。専門家でサステナブル心理学者の砂掛カナメ(51)は「この街では、満腹かエコか、笑いが止まらないかの三択しかない」と首をかしげている。今後、“衣食袋一致”を目指す木曽原市の試みからは目が離せない。

コメント

  1. やっぱり来たな…俺たちが思いつかない角度から攻めてくる木曽原市。煎餅レジ袋、湿気で消える未来しか見えないけど全部食べられるのは逆に良いのか?ていうかイカ味禁止が謎。なんでや。

  2. うおお!スーパー帰りに突然のプロレス開始!ってそれどんなスリルだよw 煎餅袋チャレンジ動画みて腹筋割れた。俺は醤油味派。

  3. (無言の拍手)遂に来たか…人は食うか袋か、己と向き合う街に私は住みたい。湿気ッ湿気ッ湿気ッ!

  4. カラスにも勝てない書類も守れない。なんでここまで極端になった?布のバッグでよくない?いや、煎餅である必然性は…?冷静に意味がわからない。

  5. ふむ…煎餅→土へ→生える→また煎餅に…宇宙は全て繋がっている。木曽原市が悟っちゃったなこれ。