多様性ベンチ五輪、3,482種類の座り方競技で開幕 全人類・全動物・全植物代表が激闘へ

多種多様なベンチや椅子、カンガルーやラクダまで並んで座る巨大な屋外競技場の熱気ある写真です。 ダイバーシティ推進
多様性ベンチ五輪の開幕式、あらゆる生き物とモノが一堂に座りました。

「誰でも、なんでも、どこにでも座れば平等」──この壮大かつ混沌とした理念を掲げ、世界初となる「多様性ベンチ五輪」が北海道・大雪原都市で開幕を迎えた。あらゆる生き物・無生物に椅子を開放し、その座り方や座り心地、座る意思そのものを競い合う前代未聞の国際大会であり、会場にはヒトをはじめ、カンガルー、サボテン、さらには台所用スポンジ代表まで出場し混乱と拍手が巻き起こっている。

五輪組織委員会の議長・謎賀無限(なぞがむげん)は「私たちは、“座る”という普遍的行動に無意識バイアスがあることに気づいた。人型椅子・犬用ソファ・花壇用スツール──なぜ区別するのか? 座ることにジェンダー・種族・素材の壁があってはならない」と、壇上から熱弁。今大会では3,482種のベンチ・チェア・石・切り株が用意され、出場選手には座るだけでなく“立ったまま心で座る”や、“他人の席を妄想で温める”など新種競技も実装された。

出場者の一人、LGBTQ+ネイティブの遊牧民ミランダ・中目黒(29)は、ラクダとともに『ダブル座り冥想フラット競技』にエントリー。競技終了後「ラクダの気持ちになりきることで、無意識の動物差別を超えられた。ベンチが砂漠モードになるとは予想外だった」と感想を述べた。AIベンチも登場し、芦野・イデア(人工知能・2.5歳)が自動で「この座り方は社会的に配慮が足りません」と警告する場面も数多く見られた。

各界専門家も大会を高く評価する。社会構造工学者の曽根村りんどうは「ベンチに“個性”を与えた点が革命的。芳香剤型ベンチや、ウロコで埋め尽くされた“爬虫類バリアフリーシート”など、ユニバーサルデザインが暴走している。だが座ろうとしたカタツムリとベンチの間に“座り資格証明書”を要求するAIが現れ混乱している事例も」と苦言を呈したが、「面倒くさいがダイバーシティの本質」とも語った。

SNS上では早くも話題騒然だ。X(旧Twitter)では「今日、家のベンチが『明日はオタマジャクシ大会です、座らないで』と念仏した」と報告する投稿や、「無意識に肘掛を差別していたことを反省した」「家庭内で椅子が育休を申請、家族会議は大混乱」など体験談が次々とシェアされている。大会は来週、ペットボトルキャップによる『極小座りミーティング』や、歴史上初の“植物専用VIP席争奪戦”など、さらなるカオスを迎える見込みだ。

コメント

  1. とりあえず、サボテン代表がどこに座ったのかだけ教えてほしい。痛そう。

  2. ベンチにも座る権利がある時代来たか。次は俺がベンチを座る番だな。ひっくり返せ世界ッ!!

  3. 無意識に肘掛け差別してた自分が恥ずかしいww 明日から椅子にも敬語使うわチッス!

  4. うん、確かに俺も昨日、心で座った気がする。たぶん間違ってない。

  5. これはAIベンチによる人類監視社会の序章…座り方ひとつで文明は滅ぶ。備えよう、ヌンチャク型スツールを。