画廊「ヴィジョナリズム複層館」で、AIコミュニティ最大手のグループによる“エビの幻覚展”が開催された。展示作品はいずれも画像生成AI・ミッドジャーニーが、〈エビ〉の概念を片っ端から拡大解釈して出力したもので、来場者たちは入場と同時に謎の「エビ化」現象に襲われるなど、前代未聞のカオスな空間と化している。
会場入口には巨大な“バーチャルえび天丼”が展示され、参加者は全員、一部がエビ(脚、ひげ、あるいは尻尾)に変形したメタバース体で入場。案内スタッフの二宮ロゼさん(映像騎士、27)は「エビに変身するなんて聞いてない」と驚きを隠せない。一方、AIコミュニティ代表の椎名深雪氏(AI活動家、43)は「エビ的思考モードが覚醒すれば、人類は甲殻類と友達になれる」と真顔で語った。
展示作には『エビ=情熱』『腕がエビ化したモナリザ』『家からエビだけで出来た田園風景』『中世エビ騎士団』『新世紀エビンゲリオン』など百点を超える“意味不明AIイメージ”が並ぶ。中でも、AIが“エビ的京都”を出力したところ、3億本のエビの尻尾が組み合わさった五重塔がメタバース空間に突如出現。「市民権を要求するエビ」シリーズでは、エビ自ら住民票を届け出ている場面も生成された。
会場奥に用意された“エビ化セルフィーブース”では、来場者が自分の顔や声をリアルタイムAI画像生成エンジンで“エビの気配”と融合可能。体験者の大学生・野添タニシさん(21)は「口の中が常に塩ゆでされている気がします。エビ理解度が150%まで膨張した」などと証言し、その後もスタッフに付き添われて“尻尾押し車”で場内を移動していた。
SNSでも《#エビに連れ去られた》《#私はエビ、ゆえにAI》といった謎タグがトレンド入り。専門家会議では、「AIのエビ生成能力がエビ自体を驚かせている」「イカサポーターからの抗議も無視できない」と警鐘が鳴らされた。なお、次回は“クラゲ的自己認識”展が企画されているが、エビ展示会の後遺症により「参加者が全員“甲殻類語”でしか会話できない」事態も懸念されている。
コメント
いやエビ化体験って何?展示会なのに全員変身させる方向性、明らかに展示主旨から逸脱してる気が…。ていうかエビの尻尾の五重塔って発想、AI怖すぎ。
エビは宇宙だ。わかるか?エビ化したら人類の脳波がレッドゾーン突破するんだぞ。次はイカでも貝でも行け!市民権もタルタルソースでいけ!!
新世紀エビンゲリオンで耐えられなくて吹いたwwww 展示会終わった後、しばらく背中に尻尾付いてたら面白すぎ! #私はエビ
そりゃーAIもエビ化したくなるわな……人間も案外、甲殻類だった説あると思う。なんかしっくりきた。
これがポスト人類社会か~ ついにAIの次はエビが市民権かぁ。じゃあ俺はカニで住民票出しとくか。