静岡県東端の青藻郷(せいそうきょう)では、里山経済圏の永遠の課題「地域循環共生圏」の新しい解決策が一躍話題となっている。中心にいるのは行政でもNPOでもなく、なんと“互恵性ウナギ”と呼ばれる体長52cmの淡水魚、ラモン・ウナギ氏。その驚愕の挑戦が、今や全国自治体を巻き込む騒動となっている。
事の発端はウナギ氏が自主的に設立した“里山循環マイクログリッド協議会”の第一回総会だ。会場となった旧キャベツ小屋には約400匹の魚類と2名の自治体職員、そして謎の羽織姿のロボット草刈機が集結。会の冒頭、ウナギ氏は「地域通貨“キャベツコイン”の導入でカーボンニュートラルを拡張し、人体以外の住民にも等しく経済的恩恵をもたらす」と高らかに宣言。換金システムは全額キャベツの現物支給で構築され、キャベツ消費者であるカタツムリ族・ツチノコ連盟との公式提携も発表された。
それだけでは終わらなかった。翌週には、キャベツコイン決済システムが突然進化。地元伝統の盆踊り曲『ぐるぐる回れカーボン音頭』を身振り付きで完奏すれば、キャベツ市場の乱高下に関わらず1.2倍のボーナス増配アルゴリズムが実装され、自治体総務課の成田タロウ主任(43)は「ダンスも経済も回る、本当のサーキュラーエコノミー体制だ」と半泣きで評価。SNSでは #ぐるぐる経済圏 が三日間に渡りトレンド入りし、「ウナギに資産運用を任せたい」「キャベツで家賃が払えた」など、狂おしい賛辞と困惑が飛び交った。
経済評論家・道頓堀パセリ氏(54)は「新たな通貨発行体が脊椎動物である事実、しかもキャベツが本位通貨という理不尽に遭遇し、令和の貨幣観が全面的刷新を迫られている」と指摘。青藻郷では早くもキャベツ価格の先物取引や、キャベツ冷蔵庫の電力をウナギの発電で賄うマイクログリッド実証実験も始動し、山奥の狸がなぜかキャベツ通貨偽造容疑で逮捕されるなど、もはや収拾がついていない。
一方、キャベツ供給過多となった山間部では、ウナギ氏が提唱した「キャベツテレーション(里山パターン敷設)」が導入され、里道の石畳をすべてキャベツで置き換える工事が進行中。歩くたびに柔らかい感触を踏みしめ、地域住民もカタツムリもイノシシも「経済の潤いを足裏で実感」と前向きだ。しかし、本当に持続可能な経済循環なのか、それともこのまま青藻郷全体がキャベツに呑み込まれてしまうのか――注目は集まるばかりだ。
コメント
キャベツが通貨…?いや、ウナギが発行主体…?一体いつから令和の経済はここまでカオスになったんだ。冷静に考えて誰が換金所やるのか気になる。
ウナギ(52cm)vsタヌキ(キャベツ偽造)とか異種格闘技戦すぎるだろwwナマで観たいぞ青藻郷!#ぐるぐる経済圏
キャベツがキャベツを超えてキャベツになる。キャベツは永遠、ウナギは二度揚げ。盆踊りでサーキュラーエンド、私は宇宙猫。
ウナギが発電してキャベツもらって、狸が逮捕されて…まぁ山の経済ってたまにこうなるよね。なんかわかる。
キャベツコインの裏で動くAI草刈機…つまりこれは里山AI財閥の壮大な実験ですよ。次は絶対サツマイモ通貨が来ますから要警戒です。