第1回サイレントヨガ世界選手権、審判が透明化して消失〜静寂求めて事件続発

青森県の体育館で多数のヨガ選手が静かに整列し、観客やスタッフが緊張感を持って見守る様子の写真。 マインドフルネススポーツ(ヨガ・ピラティス等)
サイレントヨガ世界選手権の会場は静寂と緊張感に包まれています。

世界初の“サイレントヨガ”世界選手権が、青森県奥津軽町にて厳かに開幕した。しかし、静寂と集中を極めた競技のはずが、予想を超える混乱が会場を包み込んだ。インストラクターや選手、観衆の誰にも見えない審判団、突然床下で鳴り響く謎のブザー音、うっかり瞑想状態から帰ってこられなくなる選手——。新スポーツ「マインドフルネス」の最先端現場から、初開催の大会の狂気的な内幕をお伝えする。

サイレントヨガ世界選手権は、参加者がいかに静かに、リラックスし、無音空間でヨガのポーズを取り続けられるかを競う異色の国際イベント。審判団には“究極の観察眼”を誇るとうたわれた異才、稲鳴静音(いななき・しずね)率いる「静寂探察学会」が招集されたが、彼らは「参加者の揺らぎを一切乱さない」との意気込みで大会当日に全員が自分自身に“透明化瞑想”を施行。結果として、会場には今大会のルール・得点基準を判定する人間が『誰にも』視認できない事態となった。

午前10時、始まる開会式。エントリーする約130人の代表は次々に会場中央に整列。しかし“見えない審判”はおろか、スピーカーから一切音が出ない。静寂のなか、突如床下から『ブゥウウン』という轟音が鳴り響き、あわてた主催者である大浦夢之進(大会運営長)は「これは“心のスイッチ”です。審判が採点を始める合図と受け止めてください」と強引にコメント。SNSでは『幽霊大会開幕』『瞑想で異世界へ?』『会場がHPゼロに』など騒然となった。

競技中にはさらに予期せぬアクシデントが続出。インストラクターの水守しじま(32)が、呼吸法の指示をテレパシーのみで伝えようとしたものの、選手たちは誰も気づかず1時間微動だにしない無時間状態に突入。フランス代表のジャン・クラウド選手(44)は、あまりに深いマインドフルネスに溺れて6時間の瞑想離脱不能に陥り、地元消防団「奥津軽ゴング隊」により“リラックス警報”で帰還を果たした。

大会終了後、審判団から謎の発表が掲示板に投影されたが、文字はすべて無色透明で誰にも読めなかった。優勝者は一応決まったものの、その選手は“自分が試合中だったことにすら気づいていなかった”とコメントしている。専門家の姿勢範子(マインドフルネス工学博士)は「静寂の限界を超えたチャレンジが新しい“無競技時代”を切り開く」と分析。一方、会場スタッフは「来年は審判に鈴をつけたい」と、次回改善策を模索している。

コメント

  1. いやちょっと待って、審判が見えなかったら誰がジャッジしてたの?優勝者もよく試合成立したと思うわw

  2. ワタシも透明になりたい。静寂はバナナでできている……見えない審判、見えないルール、我もバナナ。

  3. 床下のブザー音鳴らしてる奴絶対楽しんでるやろ😂俺も次回参戦して謎の合図連打したいw

  4. なぜか分からんけど、無色透明な発表文は一周回って読める気がしてきた。たぶん心で感じろってことなんやろ…

  5. これ、実は全員VR世界だった説を推したい。審判も選手も消えたのは運営サーバーダウンが原因だと思うんだ。