政界に漂う緊張感はついに奇怪なる打開策を呼んだ。与党・野党を問わず党派対立が激化する中、本会議場では討論に代わり魚を交換しあう新機軸「魚の交換会」法案が国権の最高機関で審議入りした。水槽片手に意気込む議員たちの姿は、政治の本質とはなにかを改めて考えさせる事態を招いている。
発端は、野党『逆流連盟』代表の森貝澄夫議員(52)が「政治の絡み合いを解決するには、人間以外の生物を間に挟む必要がある」と主張したことにある。今年から国会議場一斉リフォームが実施され、各議席に60リットル相当の水槽が標準装備された。与党の花鰭詠二議員(67)は初日にすでに金魚8匹、エンゼルフィッシュ2匹、謎の半透明生物1体(選挙公約で里親に)を持参し、討議そっちのけで繁殖状況や餌やり談義に熱中している。
魚の交換を通じて政策合意を模索する動きは急速に全国へ波及した。佐渡島選出の海砂原信子議員(41)は「今後はすべての法案に水生生物の繁殖率影響分析を添付すべき」と唱え、予算委員会ではコリドラスの愛らしさを巡って異例の拍手とヤジが飛び交った。世襲議員を名乗る四ツ網三代目(38)は、代々続く鯉の血統を賭けて与党層と鯉のヒレ面積についてバチバチの論争を繰り広げたが、その一方で「今回のタナゴは祖父の代で遡る魔法的連携の証」とも呟いている。
SNS上では「このまま養殖合戦で外交問題も解決してほしい」「国会が淡水魚市場みたい。不謹慎すぎて逆に静観」など冷静な意見から、「熱帯魚政策を所信表明で聞きたい」といったカオスな声も多数飛び交っている。著名な政治資金専門家・鰓崎じゅん教授(東都大学)は「水槽維持費は政党助成金の新たな使途。何年後かには『魚類献金疑惑』が必ず発覚するだろう」と新たな疑念を表明した。
いまだ法案の可決可否は未定だが、法務委員会ではピラニア投入を巡る安全保障論争が勃発し、国会食堂は突如『たも網弁当』の発売で盛況他を極めている。与党幹部が「政策提言はまず魚同士で闘わせてから採決する方針」だと明言するなど政界の論理はますます水底の底知れぬ深みへと沈みつつある。
コメント
いやいや、魚の交換で対立緩和って…本気なの?議事録にエサの分量記録されそうで草
うちの家系にも代々伝わるタナゴがいるので、国会参加資格ある気がしてきました。祖父、お見てますか…
え?国会の本会議場、次はサンゴ礁化して魚以外も乱入してくると予言しとく。クラゲの無敵ロビー活動ww
ピラニア投入でもめてる割に、たも網弁当は冷静に開発される謎の展開。こういう混沌、嫌いじゃない。
新しい政策決まるたびに水換えが必要なら、官僚の腕はアクアリウム職人レベルになるに違いない。納得。