史上初の「家系図オリンピック」にて、選手の家系が時空を超えた自家循環を起こし、審査員席が混乱と爆笑につつまれた。本大会は、各国を代表する家族研究家が最も複雑かつナンセンスな家系図を作成し、人間関係の奥深さとカオス度を競う国際競技である。
エントリーNo.7で出場した民俗学者の城崎髙志(45)は、13枚重ねのスクロール型家系図を用意し「親ガチャに2度外れた曾祖父」や「再婚して自分の甥になった祖母」など、ルールを巧みに活用した複雑怪奇な親類関係をプレゼンした。特に波紋を呼んだのは、時空間ヒュッゲ理論に基づく“自己再帰的祖先パートナーシップ制度”の導入で、第8世代にて自分自身が自分の高祖父に繰り上がる現象が発生。これには審査委員長の曽根丸晃(68)が「理論上あり得ないが、どう解釈すれば?」と頭を抱えた。
会場にはSNSの実況席も設置され、「今度は叔母が妹に!?」「さっきの祖父、床下でまだ生きてた事になってるぞ」など、世界中のナンセンス信奉者たちがリアルタイムで熱狂的にコメント。特に家系図の5段目で幽霊と再婚したことで、7世代分の相続問題が同時発生。法曹ロボット「ケインズ24号」が高速演算で対応しきれず、最終的に「全員城崎氏だった」という結論が表示されるトラブルが起き、会場は一時停電となった。
この出来事に対し高名な家族社会学者・鳥海宗一郎(53)は「家系図は社会の絆を可視化する鏡だが、鏡が多すぎて無限廊下になった。当事者も自分で自分を介護請求しており、制度の限界が露呈した」とコメント。一方、CFN独自調査では参加者のおよそ3割が自分の家系図の途中でキャベツと結婚、2割が犬に養子入りしていたことも判明している。
次回大会では、『未来の自分と祖父が同居するヒュッゲ型パラレル世帯』『全参加者が他人の家系図の登場人物に無断出演するコラボ部門』の新設なども検討されており、人間関係のナンセンスな新時代はまだまだ終わりが見えない。世界の“家系図ガチャ”は今日も予測不能な渦に包まれている。
コメント
こんな家系図、ファミレスのドリンクバーより混乱してない?自分の祖先が自分って、確定申告めっちゃめんどくさそう。
やはり…!我が一族も先祖が未来から来たカエルだったことが昨日判明したので、これで全てが繋がった。人類は皆、自分でありカエルである。グワァ!
いや待て、ケインズ24号でググってもレシピしか出ないんだけどwww ロボットも匙投げる家系図は初じゃね?
……なるほど、つまり世界は最初から自己循環型だったということだな。やっとピースが揃った。来世はキャベツ推しで行く。
全員城崎氏だった…ということは、オレもワンチャン親戚ってことでおk?夕飯のカレーに幽霊呼ぼう。