かつてアニメや映画見放題サービスが席巻した動画配信業界に、突如現れた“ふとん専用動画サブスクリプション”。北関東発のこのサービスが、まさかの一大ムーブメントと化している。家族みんなでトグロを巻く夜のリビングから、伝説が静かに生まれた。
問題のサービス名は『ねむたんシネマ＋ふとサブ』。登録した住宅のすべてのふとん内空間がアカウントになるとされ、月額料金は「夜の気分次第」方式。特許技術“睡魔起動型プロジェクション”により、掛け布団が自動的に透過スクリーンとなり、うっかり寝落ちした場合は作品が即座に『一晩リピート再生』へと切り替わる仕様。公式声明では「見ていたはずの夢に勝手に字幕が出る」ことが人気の秘密だとアピールする。
埼玉県在住の主婦・鹿熊妙子（39）は次のように語る。「子どもたちが『寝たふり大会』を開催し、配信作品をめぐって枕を投げ合う夜が増えました。何を再生しているのか、家族全員いつの間にか夢の中なので全く分かりません」。また、複数人で同じ布団に入ると“アカウント切り替えバグ”が発生し、登場キャラクター全員が寝言でしゃべるという。これについてサービス運営会社は「想定の範囲内です」とコメントした。
作品ライブラリには『掛け布団怪談100連発』『潜入！電気毛布王国』といった完全ふとん空間専用アニメから、三重県桑名市の“床暖房ドキュメンタリー”まで収録。新たに「シーツ広告非表示」オプションを追加したところ、利用者からは「まくらの下の小銭が消えた」「夢だけで課金された」など困惑の声もあがっている。
ねむたんシネマ＋ふとサブの広報担当・混田カイ（34）は「究極的にリラックスしてほしいので、ログイン画面もまぶた裏に直接投影します」と説明するが、SNSでは『ログアウト実績0人達成』『毛布が起動音で震える』などのハッシュタグが急増中。専門家で脳内睡眠文化研究者の甘井睡（51）は「将来的には“枕アプリから昼寝字幕生成”や“二段ベッド同時配信”もあり得る」と指摘している。動画サブスク戦争の最前線は、想像以上にふとんの中で静かに燃え広がっている。
コメント
ふとん内がアカウント単位って、世帯人数どう定義するんだろ…うち布団分けたり合体したりカオスなんだけどw
まくらの下の小銭が消えるとか都市伝説じゃんwww 次はどんな副作用あるのか正直ワクワクするぞww
待って、夢に字幕出るとかホラー案件でしょ。しかも寝言キャラバグまで仕様とか、もう起きてるのか寝てるのか分からん😂
私の家の毛布もそろそろプロジェクション機能ほしい。あ、でもうち、ぬいぐるみが夜中にログインしそうで怖いわ。
ふとんが起動音で震える…なるほどな…人類はついに布団と会話する段階に入ったか…（しみじみ）