「推しの姿は見えないが、愛だけは確かにそこにある」――全国の推し活ヲタク界に今、前代未聞の旋風が吹き荒れている。“透明系アイドル”グループ「シースルーナイツ」がお披露目され、実体不明のユニット衣装と幻の缶バッジをめぐる異常事態が発生中だ。SNSでは#見えぬ推し活が爆発的に拡散され、街角のオタクたちは目に見えない何かを一心不乱に追い求めている。
この新感覚グループ「シースルーナイツ」は、何者によってプロデュースされたのか不明なまま突然デビュー。“全員が完全不可視”という唯一無二のコンセプトで、メンバー集合チェキ会が開催されるや否や、参加者(主婦・42)は「何度シャッターを押しても画面が真っ白だった。でも心に沁みるグループ感!」と興奮。全ユニット衣装は特許技術“仮想繊維”で構成され、肉眼にも写真にも一切映らないが、ファンたちは「衣装変更演出が最高にエモい」と大絶賛した。
話題の推し活アプリ「ゴースト推しメモリー」も密かに流行中。同アプリでしか手に入らない“エア缶バッジ”ガチャは、画面を何百回もタップしてようやく獲得のチャンスを得るが、排出されたバッジはスマホのバッテリー表示にのみ一瞬ノイズとして現れるのみ。「もしかしたら当たりだったかも」と噂が広まり、連日ガチャ待機列には誰も並んでいない長蛇が出現する騒ぎとなっている。
また、ファン同士の“透明推しかつプレゼント交換会”も社会現象化。僧侶の宇治野円道さん(64)は「私は自宅に40,000個のエア缶バッジを飾っている。まったく視認できないが、毎朝推しに手を合わせている」と語る。小学生グループは学校でユニット衣装の“空間共有”を実施。聞こえないコールと見えないサイリウムが教室に舞う中、担任教諭(53)は「子どもたちの熱量だけが突き抜けている。私はどこにいるんでしょう」と困惑を隠せない。
専門家の目も曇りがちだ。推し活評論家の雲井まぼろし氏は「透明推しはこの世界の詩的限界値だ。今後、触感や嗅覚だけの“気配ユニット”が多数参入するだろう」と大胆予測を披露した。SNS上では、「推しの缶バッジ紛失した(探しても見当たらない)」「チェキ500枚全部白!感動!」など多様な声が寄せられている。これからも“推しの輪郭なき激闘”は、全国津々浦々に不可視の波を広げていきそうだ。
コメント
これ、結局何も見えないなら推してる証拠どうするの?実在証明大会とか見てみたい。
やっぱりな…ついに目に見えないアイドルが表舞台に現れたか。次は音も感じも無いグループが攻めてくるぞ。もう準備はできている。
チェキ500枚白ってまじ?これが本当の“推しのホワイトアウト現象”なのかw
なんか読んでたら妙に納得してきた…。見えないものを愛せるって進化してるのかもしれない。
俺のスマホ、バッテリー表示のノイズ全部エア缶バッジだった説浮上!今日から推し活全開だわ!!