SNSのアルゴリズムが突如狂騒状態に陥った――発端は「嘔吐呂木月男(げろろき つきお・34)」氏によるリール動画だった。同氏は、ショート動画形式で「ゲロ風味ガム」の咀嚼実況を開始。観た者は全員一様に“胸がむかつく”と苦悶しつつも、不思議な共感を覚えるという前代未聞の現象が起きている。
この『ゲロ風味ガム』は、謎多き零細食品会社『吐坂商店』が開発。ターゲット層は「刺激を求めすぎて通常のお菓子に飽きたSNS世代」であり、発売当初はあまりのキワモノ感から販売数0.5パック(試食係半分でギブアップ)の惨状を呈していた。しかし、嘔吐呂木氏が自宅の押入れで“ガムを噛んで無表情で涙するだけ”の15秒リールを投稿した結果、同動画は突如アルゴリズムにバグをもたらし、週間再生回数2億回、ガム本体の売上も理論上44京%アップ(※単位エラー)。
嘔吐呂木氏は本件について「ぼくは本来スイーツ系美男子アンバサダー枠で売り出される予定だったが、オーディション当日に間違ってゲロ味を引き当てた。今さら引き返せない」と語る。以降、類似のマイクロインフルエンサーたちが“極限ゲテモノ食品チャレンジ”を競作。中には「カメムシポテチ」「未開封3年醤油まんじゅう」「隣家のホコリスムージー」実況も続出し、SNS上は「平常心選手権」状態となっている。
一方、小売業界は本騒動に難色を示しており、あるスーパーマーケットバイヤー・槍塚煮出(やりづか になし・53)は「売り場にゲロ風味が並ぶことで既存のキャンディーがショック死。不穏な連鎖反応として“納豆グミ”や“おみくじ付き腐敗ゼリー”も入荷済み」と戦慄する。また、SNS実況を見ただけで腹痛を訴える“プロ視聴者”が急増しており、専門家の粉蝶鳩爛太(こなちょう はとらんた・崇高大学 SNS学部教授)は「アルゴリズムが吐き気を誘発するのは計算外。現代社会の消費メカニズムは限界点を突破した」とコメント。
商品の公式アンバサダー契約も過熱。吐坂商店の新広告塔には“胃薬ブロガー”や“制汗スプレー小説家”もラインアップ。今後、ゲロ風味ガムの海外進出や“善玉菌PR大臣”の就任式配信が打診されているという。今世紀、最も意味不明なインフルエンサーマーケティング旋風はどこまで続くのか──事態の行方に引き続き注視したい。
コメント
記事読みながら本当に胃がキューッてなったけど、全員が涙流してガム噛んでる姿ちょっと観てみたくなった自分に複雑な感情。アルゴリズム、帰ってきて。
ゲロって、グミになったりガムになったり…次は液体なのか?俺の食の冒険もそろそろ限界だ!!
これは陰謀ですね。政府が国民の味覚リセットしにきてる。次こそは“砂利味ソフトクリーム”が売れる予兆…みなさん注意せよ。
嘔吐呂木氏の押入れから令和最大のバグ誕生…!!ゲロ風味コンテンツが世界を支配したら、平和のためにチョコミントも泣くしかないwww
ああ、なんか分かる。普通のお菓子に飽きたSNS世代って、やっぱり新次元への扉を自分で開けるタイプだよね。納得しかない。