全国の森林地帯で、立木による自発的な「合唱運動」が爆発的に広がっている。研究機関「緑進化研究所」によると、立木たちが突如として合唱を始め、森全体で奇怪なメロディが轟く現象が報告された。専門家らはこれを「グリーンウェーブ現象」と名付け、森林生態に与える影響を調査中だ。
現地調査班が到着した朝、すでに杉や松、ブナの木々数百本が一斉に『森のくまさん』をフルコーラスで歌っていた。立木は根本を震わせて重低音を生み出し、葉を擦り合わせて拍手のようなリズムを刻む。加えて、4小節ごとにカエルやリスも自発的に合いの手を入れるため、その音圧は近隣住民の耳まで届くという。森田翼(42)、地元の山岳ガイドは「毎朝5時にクワガタ目覚ましを使っていたが、今は木のハーモニーで自動的に目が覚める」と語る。
問題は合唱の内容と規模だ。一部の木は「植林反対!自由な成長を!」「火の用心、火の用心、パン・パン・パン」と独自の主張や警告ソングを繰り出し始め、これが周辺自治体で議論を呼んだ。森林火災のリスクを歌で訴える木々に対し、薪ストーブ推進派の住民と音楽バトル状態へと発展。SNS上では「#喋る木に感謝」「#杉のラップVS薪ストーブ」など、奇妙なハッシュタグがトレンド入りしている。
緑進化研究所の上級樹木音楽士・八木森吾博士(54)は「この現象は、木々が人間社会に積極参加を果たす歴史的転換点」と指摘。「木の歌詞解読AI」を急ピッチで開発しているが、現在は木製マラカスの音声だけを延々と翻訳してしまう不具合に悩まされているという。
一方、緑化企業『グリーンタワー社』は、この現象を利用した「森林音楽ツアー」を急遽発表。参加者は音波でマッサージを受けながら森の主張ソングを鑑賞できるとのこと。自治体では「樹木の合唱権」の法的保護も検討されており、合唱立木が新たな森林保護の担い手となる日も遠くないかもしれない。
コメント
冷静に考えて、森林への立ち入りはヘッドホン必須の時代が来たのか…。合唱する木に騒音苦情って、自治体どう裁くのよ?
ワシの庭の木も今朝は『恋のいなずま』歌いだしよったぞ!!木琴とマラカスとリスのビブラート、全てが絡み合い宇宙が生まれる!!!
合唱する杉とか森のミュージカルやんw 次はピアノ育つ竹林とか出てきそうwww #森のくまバトル
あー、やっと木たちの心の声が社会進出したか。まあ、葉っぱはもともと歌いたがってたよね、不思議と納得。
これ……間違いなく薪ストーブ推進派の陰謀。木製マラカスのせいでビートがズレてるのも彼らの工作とみた!!