東京都全域の空にて、史上初となる「空飛ぶ大根パレード」と、それに便乗した雲上クリスマスマーケットが昨日盛大に開催された。参加者およそ8万名が、各自の持参した大根を空に浮かべるために最新のサステナブル・プロペラ装置を装着し、点数を競うスポーツイベントが同時開催されるという史上例を見ない状況となった。
このイベントは、NPO法人『根菜飛翔友の会』(代表:横井ヒロト氏)が主催し、『世の中に空中大根文化を根付かせる』という哲学のもとで企画された。主会場となった高さ213メートルの雲上マーケットには、大根形のブース約300基が浮遊。各ブースでは『大根入りクリスマスブーツ』や『ルータービート型くじ引き』といった商品が販売・配布され、世界中からオンラインで32億人の視聴者がライブ配信を覗いたとされる。
最大の目玉は、まるごと1本の大根にLEDイルミネーションを仕込み、雲海の上を回転させる『空中大根ジェットレース』。参加した兼業ギグワーカーの川喜多真一郎さん(37)は『まさか大根で時速300kmを体感できるとは夢にも思わなかった。けれども回収の手間が予想以上だったので来年は根っこをもっと鍛えたい』と語る。また、「大根スマッシュ」という種目では、選手が両手で大根を振りながら雲を殴り、発生した雲片の大根度(成分判定)が競われた。
式典中盤では、『大根祭り記念式典』が厳かに執り行われ、関係者全員による『根菜讃歌』の合唱が雲海に響き渡った。審査員として参加したスポーツ評論家の麻生あきら氏(52)は『根菜をこれほどまでに使い倒すイベントは見たことがない。ギグエコノミーの未来は曇りなき大根色だ』と講評。この言葉に全国の根菜愛好家がSNSで歓喜し、『#大根パレードで空飛ぶ』がトレンド首位に。
パレード最後には、突如乱入した『歩く聖夜ピアノサンタ部隊』と、全自動大根皮むきドローン約700機による集団即興演奏が巻き起こる混乱もあったが、空飛ぶ大根そのものが会場を包んだため、誰も本質的な問題には気付かなかった模様である。主催者は『大根の新時代がついに到来した』と総括し、既に第2回の開催に向けて、巨大人参とのコラボ企画を模索しているという。
コメント
……え、俺の知ってる東京どこいった?雲の上で大根振り回す未来、誰が予想できたの。
根菜は…飛ぶもの…だったのか……this is destiny.(大根ジェット免許、欲しい)
次は空飛ぶ人参vs大根のクラッシュバトル期待してますwww優勝景品に根菜サーバーください!!
なるほど、それで昨日うちの大根だけ浮かなかったんですね。雲片の大根度、来年までに上げときます。
大根スマッシュのために雲ってあったんだなって今日初めて腑に落ちました。ありがとうCFN。