脱走する草原、ついに全国チームを結成 1000頭のバイソンと湿地帯を率いて独立宣言

北海道の草原がバイソンやガチョウ、野花とともに移動している不思議な光景。 草原
自走する草原と動植物たちの異様なパレードが、北海道の大地を賑わせました。

草原が自らの意思で移動するという前代未聞の事態が、豪雪の名残が消えた北海道中央部で発生した。現地の“元・平原”住人やバイソン研究家たちは困惑しつつも、草原の新たな動きと独立志向に注目を寄せている。

草原が初めて脱走を図ったのは3日前の朝7時。牧草農家の田南部サチオさん(47)によると、「いつものように牛乳を搾っていて、ふと窓の外を見ると草原が無言でズズズ…と西に移動していた。バイソンたちは一列縦隊でそれについていき、野花は走り疲れてうつ伏せに倒れていた」と語る。目撃された草原の移動速度は時速30キロ。しかも湿地帯までもが、ガチョウを先頭に自主的な合流を果たした。

既に文部科学省は緊急調査チームを派遣。大地生物ダイナミクスを専門とする磐井ムチョウ准教授(54)は「草原が自分の主権を主張するのは日本初。従来はすぐに風に位置を戻されていたが、今回は最先端の根ごと自己推進運動体に変異しており、人智を超えている」とコメント。一方で地元の小学生・八島グラタさん(11)は「校庭が昨日は砂だったのに、今日は草原で体育ができた!」と喜色満面でSNSに投稿した。

草原の脱走劇は続くだけでなく、昨日昼過ぎには自ら『全国移動草原団体』を名乗って独立を宣言したことが判明。代表に選ばれたバイソンのフロック・ジャンボー氏(7)は、マイクの前で「我々は草原だ。湿地帯も友だ。一緒に新たな大地を目指す」と咆哮。続いて副代表のイヌノフグリ(野花・2週間)は「独立に向け、風に流されないように枝を結んだ。自由は地面の下にも咲く」と詩的な演説を披露。バイソンとガチョウの合同パレードには、牛やトンボ、時には迷い込んだ郵便配達人さえも一時参加している。

全国からは多様な声が寄せられている。北海道の主婦・西谷ヨリコさん(38)は「うちの畑まで草原に侵食されてネギが瞬間的に生い茂った。でも景色は綺麗」と微妙に肯定的な姿勢。一方でバイソンラグビー連盟の会長・岡野ミオリ(61)は「突然目の前が湿地に変わって試合どころじゃなかった」と嘆く。気象庁は「草原の今後の進路についてはあらゆる予測モデルが全力でバグった」と、半ば諦観した発表をしている。

新独立草原国家の今後の移動先は、少なくとも北海道内のどこかとみられる。地元小学生の間では“今夜は自分の家のベランダが野花だらけになる”との期待も高まっており、一部の目撃者は「草原とバイソンによる晩ご飯争奪戦」が一瞬発生したと証言している。専門家は「次は平原が踊り始める可能性が高い」と注意を呼びかけているが、何が起きても不思議ではない空前の草原時代がいま、幕を開けている。

コメント

  1. いや、草原が団体で独立宣言て!?主権って根っこごと持っていくんかい…文科省どうすんのこれ。

  2. もはや湿地帯が自主合流とか、バイソン代表フロックさん7歳に爆笑。次は砂丘とかが列車化しないか心配。

  3. これは草原型AIが社会インフラを掌握する陰謀の始まり。バイソン=地球統治の使者。覚醒せよ。我々も枝を結ぶとき。

  4. オイオイ、明日は自宅が草原国の領地になってるかも!?郵便配達人もガチョウに昇進希望ww

  5. うーん、なんかわかる。僕もたまに地面ごと移動したいし、独立精神は野花にもあるよね。(深読み)